病み六花の自己中が解放される時・後編
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帰らずにいてくれた。
(六花、私はここにいるよ? もう寂しい思いなんてさせないから)
六花がこんなことをしてくるのも、全ては雨の中での孤独の埋め合わせだ。かけがえのない親友だからこそ、ここまでしなければ開いた穴は塞がらないのだ。
だからマナは意を決して、心の中から六花へと語りかけた。
愛を失くした悲しい六花さん。
あなたのドキドキ、この相田マナが取り戻してみせる。
*
マナなりに反省はしたのだろう。
しかし、それでもマナは人助けに突っ走り、自分をすり減らしてしまう子だ。またいつ六花のことを放ってまで、どこかの他人を優先しないとも限らない。
きっと、それだけ大変な目に遭っている人がいたのだとは思う。
そこまでして放っておけない困った人がいたのは、昨日マナの顔を見ればなんとなくわかった。
それでも――。
昨日のような思いをいつまたさせられるかと思うと、もう不安で不安で仕方ない。どこかに縛って繋いでおきでもしない限り、マナは人助けのためにどこか遠くへ行ってしまう。
そんな事を考えていた六花の心は、いつのまにか自己中心的な黒い感情に塗りつぶされ、そして六花はあらぬ行動に走っていた。
マナを殴って気絶させ、服を脱がせて監禁した。
目を覚ましたマナの体温を、六花は全身で味わっている。
「ひゃぁ! あぁん!」
指の腹でなぞるかのようにクリトリスを刺激すると、マナは面白いように反応する。
「中身はどうなっているのかしらね」
乙女の扉を指で開き、肉ヒダのピンクの色合いをじっくり眺めると、今度は恥ずかしさで悶死しそうなほどの堪らない表情を見せてくれた。
こんなマナの姿を知っているのは自分だけだ。
そんな優越感がますます六花を駆り立てて、マナのどこもかしこも撫で尽くさなければ気が済まなくなっていく。
最初は六花の行動を受け入れられず、さすがに慌てている様子のマナだったが……。
「いいよ? 六花。好きにして?」
「え? マナ?」
これには六花の方がきょとんとしてしまった。
「もうマナのこと一人にしないから、だから……」
マナはゆっくりと目を瞑り、唇を結ぶ。
「まさか、マナ?」
マナが今、何を許してくれているのか。
静かに目を閉じたその顔から連想できる答えは一つしかない。
「うん。いいんだよ。好きにして」
ドキンと、言葉が胸に響いた。
(マナ、もしかして私を? 今は私を助けようとしてくれている?)
六花はその柔らかな頬に手を触れて、自分の顔を近づける。自分の髪がマナにかかって、鼻先同士が触れ合いそうになっても、マナは静かな表情を保ったままだ。
乳房がぶつかり合い、柔らかく潰れあった乳を通じてマナの鼓動が伝わってくる。六花の鼓動も高鳴って、お互い
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