出会い
Trick07_それでよろしいのですか?
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「大人数? 相手は5人ですわよ?」
「いいえ、私達の周りに近づいてくるスキルアウトと思われる奴らが21人いますよ。」
「!?」
白井は周りを見渡す。誰もいないと思っていたが、ぞろぞろと
スキルアウトが集まり始めた。
「よく気付きましたわね・・集まり始めたばかりで全員がそろったわけではありませんわよ」
「得意なんですよ、人のたまs・・気配を感じるのが」
信乃の言葉は長髪の男にも聞こえたようで、関心したように、
「よく気付いたな・・さすがの風紀委員でもこの人数を相手じゃ勝てねえだろ?
ハハハハハ!」
と言い、気持ちの悪い声で笑い始めた。おそらく奴がリーダーだろう。
集まったスキルアウトは全員が武器を持っていた。
「合わせて26人。さすがの白井さんでも、一人では難しいと思います。
それに、私は一対多の戦いが得意ですし任せてもらえませんか?
ピンチに見えたら手助けをお願いしますから」
「・・わかりましたの。無理せずにすぐに言ってくださってもかまいませんわ」
そう言って御坂達の方へと歩く白井。自信満々の顔に少しは安心を感じたのだろう。
「御坂さんも風紀委員じゃないですから手を出さないでくださいね。
ジュディスちゃんが恐がってしまいますから」
「・・女の子相手に恐いとか言わないでよ・・」
呆れたようにつぶやく御坂。
しかし、その態度には手助けするような雰囲気や心配の様子は全くない。
「はぁ、わかったわ。早く帰りたいからすぐに片付けてよね」
「了解しました。すぐに終わらせます。
風紀委員です。暴行未遂であなたたちを拘束させてもらいます」
そう言って信乃は風紀委員の腕章を身に着けながら、スキルアウトの集団へと歩いて言った。
「ちっ! あのガキはふざけてるのか?
俺たちはこんな人数がいるのに本当に1人で歩いてきやがる」
「しかもこのガキ、さっきから笑ったままだぜ」
「おい、おまえ、ふざけているのか? どんな状況かわかってんのか?」
「しかも仲間は26人も集めた。いくら風紀委員だからってなめてんじゃねぇぞ?」
「はい、理解していますよ。武器を持った集団が26人。普通に考えたら
私が殴られて地面に倒れるのに数分もかからないでしょうね」
「どこまで余裕かましてんだ! 叩き潰してやる!!!」
「それよりも、私からもあなたたちに尋ねたいことがあります。
それでよろしいのですか?」
「あぁん!? なにがだ!?」
何言ってやがるんだこのクソガキ!?
「たった26人でよろしいのか、って聞いてるんですよ」
ブチ!!
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