第二十八話 空に舞う鉄の竜
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ください。そして、彼方の方に預けて下さい。預けた時に、木の板が貰えますのでそれを持っていて下さい。」
彼は言い終わるとそそくさと宿の奥の方に消えた。
〜男side〜
男はかつて、遥かなる遠い地で生まれた。
その地は、男が生まれる前には極東の憲兵と呼ばれた事がある日がのぼる国だった。
だがしかし時間が過ぎるなかで人間、欲は大きく広がるものである。
世界的好景気から、人々の欲は肥大した。各国の欲は留まることを知らず、一般人は口に泡が出るほどに株や土地を買い漁り、企業も、株や土地を転がしたり馬鹿みたいに何でも買い漁り、何でも作りそれが、売れていくような一種の熱狂的な渦に人々が飲まれ、またそれを政府は良しとした。
結果は、一部の資本家達と上手く立ち回った投資家、石油等の必要資源を持つもの、熱に浮かされなかった者以外は、熱狂的な渦が産んだ悪魔に喰われてしまった。
人々はそれを世界大恐慌と呼んだ。
それをソ連が笑って見ていた。各国はソ連の成功とイタリアの政権による熱狂的支持に、未来を見た気がした。各国は己の欲の結果を他国か、植民地に求めた。
世は、全体主義か、民主主義(強硬外交)と共産主義の時代になった。自国を守るためには他国への武力威圧や他国を売り飛ばしもやむなしと言う雰囲気に包まれた。
1939年それは当然に始まった。各国の有識者は、開戦やむなしと考えていたが…。民衆は、きらびやかな実際には虚栄でできた、強力な政権にかつての強かった祖国を夢見ながら、従いそのドイツに対抗するように、イギリスの民衆も立つと思われたがイギリスには、大陸のことは、あまり気にしなかった。
ヨーロッパの戦争は、日本にアメリカに戦争熱気を渡した。アメリカも日本も十年間以上前の熱狂的空気を覚えていたら、戦争に至るような事をしなかったであろう。
日米は、開戦した。
日本は、太平洋の島々を全て影響下に置いた。上海などをソ連に売り得た金で満州を更に開発し、建造した艦隊で、日本はオランダの島々を占領しイギリス領フィジー等の珊瑚海を電撃攻撃そして、フィリピン等を占領し、日本は勝つかに思えたが、アメリカの物量作戦に防衛線は崩れた。
それでも、日本は戦いドイツ、イタリア等が降伏するとドイツ研究者やイタリア研究者をヨーロッパ派遣武官が潜水艦で連れ出し、見事満州へと研究者を運んだ。
そんな、中に男がいた。名を佐々木武雄と言った。
彼は父が航空設計士と開発者で、母は、旅館の経営者一族の一人娘だった。幼き頃は、母方の旅館の近くに住み紙職人の工房に入り浸り、父の転勤で満州の秘匿兵器開発計画のために作られた人里で育った。
父の職場に今度は入り浸り、職場の職員たちから武坊と可愛がられて設計の仕方や計算法等を教えられた。
佐々木は、ある程
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