暁 〜小説投稿サイト〜
中学剣道少女〜恥ずかしい穴まで身体検査〜
第2話「世にも屈辱的なドーピング検査」
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反応を調べます」
「尿検査?」
「はい。学校なんかでは、家で取ったものを持ってきて提出なさりますよね?」
 麗華は頷いた。
 それ以外のやり方など聞いたことがないが。
「ここでは何か特別な方法でも取るのですか?」
「その通りです。詳しくはのちほど説明するとして、まずは尿意がなければオシッコは出ませんよね」
「ええ、まあ」
 答えつつ、麗華は顔をしかめた。
 一般の人も観戦に来ているのに、あまり大きな声で尿の話はしないで欲しい。近くを横切った男など、『オシッコ』という単語を聞いて麗華を振り返っていた。一体どんな話題を交わしたのだろうと、勘繰られているかもしれない。
「水を用意しますので、オシッコが出そうになったらお伝え下さい」
 わざと大きな声を出しているのだろうか。
 聞こえる範囲にいた通行人が、チラチラと麗華を伺う。単語を聞かれただけならまだしも、今の台詞をみんな聞き取られては怪しい関係を勘繰られる――のではないかと不安になってしまう。考えすぎだろうか。幸い相手は白衣なので、医療関係の話題だと思ってもらえればいいのだが……。
 医者は麗華を待たせて一度立ち去り、水を入れた紙コップを持ってくる。少し水分を摂った程度ですぐに出る気もしないのだが、ないよりマシだろうと麗華はそれを飲み干した。
 そして――来た。
 想像していたよりも遥かに早く、下腹部の内側から尿意が湧き出し溜まっていく。みるみるうちに我慢の限界に近づいて、麗華は内股をきゅっと引き締めた。
「もう、出せます」
 尿意があることを宣言するのだ。
 恥ずかしい台詞を言わされているようで、少しばかり声が縮んでしまう。
「利尿剤が効いたようですね。オシッコが出そうですか?」
 そんなものを入れていたというのか。すぐに採取する必要があるのだろうが、薬が入っているならいるでその事を伝えてくれないのは失礼ではないのか。
 嫌な声の大きさも気になるが、聞かれたことには答えるしかない。
「はい」
「わかりました。もう一人担当者がいるので、お待ち下さい」
「…………はい」
 どれほど待たされるのだろうか。
 早くしてくれないと、永遠には我慢できない。強くなる尿意に対抗するため、麗華は太ももを摺り合わせるようにして力を加えていた。そうしていなければ、我慢の限界がより早まってしまいそうな気がしていた。
 担当者の男がやって来る。
「お待たせしました桑原先生」
「いえいえ、検査はこれからですから」
 やって来たはいいが、二人は麗華の前で社交辞令を交わし始める。そんな挨拶ばかりしていないで、早くトイレへ行かせて欲しい。
「では行きましょうか。麗華さん」
 担当者はカメラと尿ビンを手に持っていた。
 何故コップではなく尿ビンなのかは気になるが、尿の採取に使うもの
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