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鋼殻のレギオス IFの物語
十六話
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なく、時には諦めの表情で付き合っていたのを

「あの二人は見ていて楽しいからね。それはそうとして、単純にある程度は遊んでもいいんじゃないかっていうだけだよ。いくら出稼ぎって言っても、まだレイフォンは十三?だろう。働いてばかりじゃ枯れてしまうよ。というか、十分に枯れかけてる。そもそもレイフォン。君、趣味あるかい? なければ好きな事でもいいけど」
「……確かにそれもそうですね。ですが、流石にそれは考え過ぎじゃ……」

 シンラの意見を理解しながらも、最後の質問は相手を馬鹿にしているとエリスがレイフォンの方に視線を向ける
 質問され紙を捲る手を止めていたレイフォンは顔を上げ、まっすぐにシンラの方を見返す

「趣味って、あったほうがいいですか?」
「「……」」
「あ、バイトは結構好きです」

 余りにも真面目な顔で聞かれ、エリスとアルウェイが答えに詰まり沈黙が空間を支配する
 
「レイフォンは今、金額的にはどの位稼いでいるんだい?」

 指を折り、レイフォンが数え始める

「一応、最初の目標額は越えてる……と思います」

それを聞き、とても面白そうな顔をしてシンラは小さく手を挙げる

「レイフォンを巻き込むのに賛成の人」
「……」
「……」

 とても渋い顔をしたアルウェイ、諦めの表情をしながらシンラを小さく睨むエリスの二人が小さく手を挙げる

「???え?」

 賛成3:反対1
 本人の意見を無視しながら、強制的にレイフォンのシンラ組((仮))参加が決まってしまった










「という訳なのですみません。せっかく紹介してもらったのに、あんまり向こうにバイト行けなくて」
「いや、しょうがねぇ。というか、その歳で趣味とか好きなものがロクにないって方に驚きだ。もっと遊んどけ」

 バイト先の食堂で、レイフォンは店主にこの間の話をしていた
 昼のピーク時をとうに過ぎ、客の少ない店内。特にやることもなく、厨房内で二人は各々の仕事をのんびりとしながら会話をしていた

「それに、たとえ週一で短時間でも行って貰ってんだから十分だよ。向こうもいい人材だって言ってたぜ」
「ありがとうございます。……もっと入れたかったんですが、止められてしまいましたので」

 結局、レイフォンのバイト数は増えた。だが、それは当初レイフォンが考えていたよりも少なく、ここの店主の紹介の店へのだけ。それも、週に一日、数時間だけ
 そもそもバイトの契約の際、レイフォンと雇い主との仲介で話しを通してくれるのがシンラなので、そのシンラが仲介を断れば新しいバイトは出来ない。出来たとしたら、ここの店主の紹介の様な形をとるしかない

 その新しいバイトに伴い、レイフォンのシフトも変わった。新しいバイトを
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