十六話
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そんな日々をレイフォンは送っていった
旅団の方では各々が収集したデータを纏め、分別。他都市からの物に関してはバックアップが取れる物は取った上で売り払い、金銭化
集めた情報から交易や趣味に必要な物を買い集め、収納
放浪バスの点検、修理。食糧などの買い集め
この都市で得られたデータ、周辺の地域データの解析
次にどこの都市に行くか、どこに行きたいかをメンバーで話し合い、方針の決定
一通り決まったり、特に用もない時は各々が好きに都市を観光
シンラがエリスやレイフォンと適当に回ったり、カトラスがナタリアに引きづられながら付き添われて遊んだり
時折話し合いをバックれ、遊びにいったりするシンラ組を捕まえたりしながら、旅団ではそういった日々が過ぎて行った
?????そうして数ヵ月が経ち、シュナイバルに来て一年近くの日々が過ぎた
「準備はいいかいレイフォン?」
「はい。バイト先にも挨拶してきました」
放浪バスの中でレイフォンがシンラに答える
この都市に来てから大よそ一年。出る時が来たのだ
「お世話になった人たちへの挨拶は大事だよ。僕も飲み屋のマスター達に別れを告げたからね。お土産の酒が多くてさ。いやー困るね」
「あー……」
そういえば昨日、シンラのいない所で酒盛りがあったような気がするが、きっと気のせいだろうと思う
「僕の方はなんか、いろいろ引き留められたというか勧誘されたというか……。住所とか色々がまあ……。お土産貰ったりで嬉しかったですけど」
言いながら、つい先日の事を思い出す
そろそろ時期なので、バイトを辞めるという事を言ったら色々と言われたのだ
いわく、残ってやっていかないか。いわく、サーニャが悲しむ。いわく、掃除が……などなど。実際の所、サーニャは不満そうながら送ってくれた。へにょいパンチは貰ったが
後はハーレイの父親が、実験の成果が出たら送るかもしれない、という事でもしかしたら錬金鋼が貰えるかもしれないという事があった。もしかしたらハーレイの方に行くかもしれなかったりらしいが、それは純粋に楽しみでもある
「引き止められるという事はそれだけ好かれていたという事だよ」
「そうだと嬉しいです」
こんな自分を、それだけ好いてくれたのならとても嬉しいとレイフォンは思う
一部のバイト先では明らかに労働力としての気がするが
そんな話をしていると、エリスがやって来た
「準備が出来たそうです。まもなく動き出します」
その言葉が終わると同時、バスのエンジンがかかり床が振動し始める
外は風もなく、視界も良好。バスで出るには十分な条件だ
暫く振動した後、少しずつ動き出して外へと向かって行った
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