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武で語るがよい!
高町さんとの下校
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けど……そういうものなの?」

「うん、そういうものなんだよ」

「そうなんだ……あッ!」

幾分か場の空気が改善され、高町さんの表情がいつもどうりになったと思った矢先……
突如高町さんから、何かを思い出したかの様な声が聞こえてきた。

「どうしたの高町さん? 急に声出して?」

「あ、うん……えっとね…、昨日から聞きたかったんだけど…
その…神田君ってお父さんと約束してるよね? 勝負するっていう約束…」

「うん、そうだけど……それがどうしたの?」

「えっと…その……何で神田君は、お父さんと勝負したがるのかな? て思って……」

俺が士郎さんと勝負したがる理由……?
理由は戦いたい事と、自分の力量を知りたいと思ったからだ。

人間なら誰しも、自分の努力してきた事の結果を知りたがるもの……無論俺も一緒だ
例を出せば……毎日勉強した人がテストをすれば、その結果を誰よりも知りたがるだろ?
という訳だ。

「理由は…士郎さんが強いから、俺と張り合えるかもしれない実力があるからだね
そして……お互い勝負して…語り合って、自分を高めて行きたいと思ってるからだよ!」

俺は右手の拳を自分の顔の前に持ってきて”グッ!”と握り締めながら、力説する
その際、高町さんは俺を見て唖然とした表情をしているが……まぁ気にしないでおこう。

「そ、そうなんだ……(な、何というか……こんなに活き活きした神田君、初めて見たの)」

「そういうこと……お! 高町さんの家だ」

「え? あ、本当なの」

高町さんと話している内に目的地である、高町家が見えてきた
その距離は、もう後1分もしない内に着くだろうという距離だ。
最近、高町家の人と関わる回数が飛躍的に上がった気がするが……まぁ、いいか

と、そんな事を考えている内に高町家へ到着
高町さんに導かれながら、門を潜り、今は2人とも玄関前に居る状況だ

―――ガラガラ……

「お母さ〜ん、ただいまぁ〜」

高町さんに続く様に、俺も高町家の玄関に入って行く……。
これから高町さん達に色々と説明する事になるのだが……さて、どうなることやら…
俺はそんな事を考えながら、家にあがって行く高町さんの後姿を見るのだった―――



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