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武で語るがよい!
高町さんとの下校
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『なるほど……士郎さん的にはどうですか? 勝てそうですか?』

翠屋JFCは確かに強いが昨日負けている……主に俺のせいで。
負けがあれば基本的に、メンタルメンが落ちて試合に響きそうだが……。

『実は、昨日の試合後から選手達のやる気が上がってね
”年下に負けれるか!”と言って、皆の結束力や向上心が良い方向に傾いるんだ
だから、今回の桜台JFC戦は勝てると思うよ』

『えっと…その”年下に負けるか!”って……なんか俺が原因ぽいですね』

『あはは、いやいや、主に君の御かげだよ。ありがとう神田君』

『い、いえいえ……どういたしまして…』

今更ながらに思うが、翠屋JFCの人達はよく向上心が持てたと思う。
大概の人は俺のプレーに対して嫉妬や善くない感情を抱くのだが……
という事は選手自身もそうだが、監督である士郎さんの教えが善いからなのだろうか?

『それで…君も土曜日の試合に来くるかい?
なのはやすずかちゃん達も応援しに来るし……どうかな?』

どうかな? と言われてもなぁ……。
良い人達なのは分かるが……それでも試合には出たくないからなぁ…。
でも……士郎さんと行動してないと、士郎さんに時間調整などの負担が掛かるわけで……
そう考えると結果的に行った方が…良いのも事実だ……。 

なら……

『……まぁ、応援なら行きますよ』

『応援にかい? 別にそれでも構わないが……試合に出ても良いんだよ?』

『いや、いいんですよ。
元々翠屋JFCの人達が活躍する場ですし、俺が出たら悪いでしょ?
いくらプレイングが上手くても所詮は練習をしていない、俺はただの帰宅部です……
そんなヤツが試合に出ればチームの士気に関わるので、止めた方がいいですよ?』

『君が入ったら皆が喜ぶと思うが……いや、無理強いは善くないな。
分かったよ、じゃあ今度の土曜日にまた会おう、神田君』

『はい、また会いましょう、士郎さん』

携帯電話から”ツゥー、ツゥー”という音が鳴るのを確認した後、俺は携帯を閉じた。
今週の土曜日か……まぁ、試合の観戦は見ていて面白いから問題ないし、勝負だってある。
その為、知らず知らずの内に気分が、かなり高揚しているのが分かる
さながら遠足日前の前夜に、わくわくして眠れない小学生の如くだ。

「えっと……神田君って武道とかって好きなの?」

「ん?」

気分が高揚し、空を見上げてその思いに馳せていた時、高町さんから声が掛けられる
恐らく……俺と士郎さんの会話を聞いて、約束の事を聞いた途端に俺のテンションが上がっていたから気になったのだろうな。

「まぁ……好きだよ。俺が一番努力してきた事って、武道だからね」

正直、六式は武道というより……ワンピースの世
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