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武で語るがよい!
高町さんとの下校
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か?

『ん? 今なのはと一緒にいるのかい?』

『えぇ、今一緒に高町さんの家に向かってるんですよ。
その…昨日のフェレットが元気にしているか、気になったので様子を見たくなりまして…』

『あはは、なるほどね』

あぁ、そうだ……スクライアの件で思い出した。
俺…昨日の件で美由希さんと恭也さんには謝ったが、肝心の親である士郎さんに謝っていない……。……まさか…この電話は説教の為の電話なのか?

もし、そうだとしたら…先に謝らなければ……。

『はい…。
それで…その…昨日の夜の件は本当にすいません……娘さんを勝手に呼び出したりして』

俺が喋り終えたと同時に、誰かが俺の右腕の制服を”ギュ”と握る
『ん?』と右を向く……犯人は高町さんだった。
高町さんの表情は……なんというか…悲しいというよりは申し訳ないって顔をしている。

昨日の事に責任を感じているのだろか? いや、そうなのだろう……
高町さんは優しい子だ、そんな子なら昨日の事について責任を感じても不思議じゃない

正直、昨日の件は俺の独断で勝手にやった事だし、気にしてないのだが……

『あぁ、昨日の事かい? もう終った事だし、気にしてないよ』

『……はい、その…ありがとうございます』

ふと気が付けば俺の右腕にあった圧迫感は消えていた
再度高町さんの方を見ると、彼女は安堵の吐息を漏らしていた。

どうやら、高町さんは俺が士郎さんに怒られる事を懸念していたようだ。

『えっと…それで…今日僕に電話してきたのって……?』

『ん、あぁ、そうだったね、本題を忘れるところだったよ。
昨日約束した勝負の件について日時が決まったからね、伝えようと思って電話したんだ』

『あ、決まったんですか! 何時ですか!』

士郎さんの言葉を聞き、俺は先ほどまでの雰囲気と一変し、活気に満ち溢れる
そんな俺を見て、高町さんは困惑気味になっているが、今は気にしている場合ではない。

『あはは、急に元気になったね』

『当たり前ですよ! 昨日からずっと楽しみにしてるんですから』

『あはは、じゃあその期待に沿えるように頑張らせてもらうよ。
日時は今週の土曜日で、時間は翠屋JFCの試合が終った後になるけどいいかい?』

ふむふむ……今週の土曜日か…。
問題はないのだが……試合後って反省会やら、祝勝会やら色々やる事があるのでは?
という疑問が浮かぶのだが……どうなのだろうか?

『はい、僕はそれでも構わないのですが……
でも、試合後って色々と忙しいのではないですか? 反省会や祝勝会とか…』

『ん? あぁ、心配しなくても大丈夫だよ。
試合は朝の9時にやる予定だから、試合後に反省会や祝勝会をやっても午後は空くんだよ』


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