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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第25箱 「いたいっ いたいっ いたいよーーっっ!めだかちゃんっ!!」
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のように、最短の動きで……。




“ヒュン……”




瞬時に日向の間合いに入る!





“ビシッ!ドガッ!!ッズギャン!!!”





さっきまで…善吉と言い合っていた、劉一がいつの間にか、日向の後ろにいた。

そして、音だけが後から聞こえてくる。

……音速を超えてる??



「がはぁぁぁぁ!!!!」



そして日向は…糸が切れた人形の様に崩れ落ちるように倒れた。




「なんだ…今の…」
「あいつ何かしたのか…?」
「あの女が忍術なら……こっちは妖術使いか…?」



忘れられていた剣道部の皆さん… 苦笑

劉一の技を目の当たりにして、驚いていた。


「妖術って… はぁ… 今のも剣道だろ?基本技だ。《面》《胴》《小手》。それら全ての場所に殆ど同時に打ち込んだ一撃だ。あの速さなら…何が起きたのかわかんねーかもだけどな。通り抜けたって感じ出し。 ……ってか 九頭○閃?」


善吉君解説ありがとう…でも9発もいれてないよ?

自分でも《面》《胴》《小手》って言ってるし。

それに、9発もいったら下手したら死んじゃうんじゃないかな? 


「ふぅ……。 でも 剣道なんて久しぶりだよ。」


劉一は、そう言って木刀を元に戻した。


「ッ…………。」


善吉は…今度は信じられないようなものを見る目に変わっていた。

さっきまでは、冷静に解説できたのに、劉一の姿を見て……。

もう言葉まるでが出てこない。

言いたかった言葉すら……出てこない。

ずっとずっと、言いたかったはずなのに……。





「それで?……あんた達は、自力で保健室にいけるかな?」

劉一は、そう 聞くと皆「馬鹿にするな!」と言った様子だった

流石、一日とはいってもめだかちゃんに鍛えられただけはあると劉一は、感じていた。

ゾクッ…っと悪寒がする。





そして…善吉に肩を貸し、剣道場を離れた。





保健室へ向かう途中だ。

善吉は暫く無言だったが………。

いや、言葉が、よく出なかった。

出てこなかった。

でも……。


「…………なぁ、本当に…劉一…なのか…?」



保健室へ行く間際… 善吉が確かめるように聞く。

搾り出すように……。


「………見逃して…って言っても無理だよね…?《善吉君》」

逆に劉一は聞き返した。

そして、自分を《善吉君》と呼んでいたのは……。

最早確定って事だった。


「……見逃すか。見逃すかよッ!!一体……一体何年お前を探したと思っ
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