第27話 発展
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が国が作ると持たせたのだった。
ガリアとゲルマニアは、快く承諾しトリステインに建設費と毎年二十万エキューの利用費を支払うこと、わざわざトリステインから整備に来たりするのは、好評だった。それにトリステイン自ら交渉し貴族に通行税等を馬車鉄道で運ぶ際には、取らないと契約させたのも好評の一因だった。
そんなことも露知らず、ワイアットは馬車鉄道を使い目的地、ヨシェナヴェとワインの村タルブに来ていた。
「ここがあのかの地か、コルベールとジャンヌ行くぞ。」
ワイアットは、確認とコルベール家の研究レベル向上の為に、ジャン・コルベールを連れて来ていた。
ワイアットが何故コルベールから、わざわざジャンを選んだかと言うと一ヶ月前ジャンの研究ノートを読んだとき(ジャン・コルベールから依頼されて)彼のノートには、新たな竜篭としてグライダーが設計されていたからだ。
「陛下、この様な田舎に何かあると?」
コルベールは、聞いた。
「ふん、貴様に分かる事をグリーン様が考えるわけないだろう。そうでしょう?グリーン様!」
ジャンヌはマリアンヌが呼ばれず、自分が呼ばれたことにより気分が高揚してコルベールにきつくあたった。
「コラ、ジャンヌ。私達が喋っているよりも、早く村に行こうか。」
ワイアットは軽くジャンヌに注意すると村に入っていった。
村は、活気に満ちていた。作れば作るほど、ワインが売れるのだ。しかもその上に、ヨシェナヴェ目当てに観光客が来ていた、それはワイアットの政策による暇になった貴族と探せば幾らでも職が有る現状から賊が減り、商人が台頭した恩恵を表しているのだった。
活気に満ちた村を歩いていると広場に着いた。途中、しつこく絡んできた者も有ったがジャンヌの「貴族にその様な扱いをして良いとも?」と脅すとすぐさまいなくなった。
着いた広場には、ワイアットが以前の世界に見た神社と呼ばれるものだった。
「何ですかこれは?入り口の柱には意味が?」
ジャンヌの言葉にワイアットは
「もしかすると聖堂の様なものかもしれないな…」
と答えた。
「陛下、ここからどこへ?」
コルベールはワイアットに聞いた。
「どこもなにも目の前にある。この中だ。」
ワイアットは、神社に歩み寄りその社に手を伸ばした。扉に触れる前に止めて、後ろを向いた。
「そこに、居るのだろう出てきたまえ。」
ワイアットがそう言った。コルベールとジャンヌは二人揃って振り向いた。
その時に、茂みから男が飛び出してきた。
ワイアットの目がギラついた。
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