第二十六話 技術者
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た。収穫量は昨年度の3,3倍程度と予想します。」 リッシュモンが席から立ち上がり報告した。
そうこうしている内に会議が終わり、ワイアットはジャンヌとリッシュモン、マザリーニを呼び止めた。
「すまんな、呼び止めてジャンヌ、君に任務を与える。大丈夫だと思うが、コルベールを監視するために彼の護衛に就いてくれ。頼むよ、ジャンヌ。」
ワイアットにそう言われたジャンヌは
「わかりました!任せてください!」
と自信たっぷりに答え、準備するために帰っていった。
「陛下、私たちは?」
マザリーニの問いにリッシュモンは頷きながらワイアットに聞いた。
「君たちは、私が一番信頼し最初から手伝ってくれたからこそ聞くが、私が今ま見せた物を君らは知らないか?」
ワイアットの問いに
リッシュモンは
「初めて見ました。知っていたら研究して、トリステイン軍の装備にしています。」
と答えて、マザリーニは
「噂ですが、ロマリアのどこかにあのような物を大量に保管しているらしいです。私も目にしたことがあります。」
そう言われたワイアットは
「マザリーニは、ロマリアに探りを入れてくれ。だが、派閥が崩れそうだったらしなくて良い。」
と言いマザリーニは
「わかりました。お任せください。」
早速、マザリーニは動く為に素早く帰っていった。
それを見届けたワイアットは残ったリッシュモンに
「そして、リッシュモンは、各地にこのような変わった物がないか諜報局を使ってくれ。一つだけ、条件がある。」
「その条件とは?」
リッシュモンがワイアットに合わせて聞いた。
「その条件はな、他国を刺激し過ぎるとまだトリステインには、まだ早い戦争になる。我が国が負け始めると他の国も我が国を攻めることになるだろう。国内を重点的に、国外は広く薄くな。」
ワイアットの話しにリッシュモンは
「元々、諜報局を考えた陛下が言うのであれば…まだ大国相手に二面作戦や同盟国と戦争は、辛いですからな、トリステインは…。陛下、このリッシュモンにお任せください。」
自信の笑みを浮かべながらワイアットに答えた。
こうして後年には、トリステインの天下を分けたと言う通称コルベール会議が終わったのだった。
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