第76話 天駆ける竜の輝き
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」
「なのは……あぁ、なのはちゃんか。久しぶりだね」
未だに思考が完全ではないのだろうか。ぼやけた表情のまま竜馬は苦笑いを浮かべる。やがて、彼の思考が元通りになると、ハッとした顔のまま、竜馬はベットを飛び起きた。
「そうだ! 俺は今まで……づっ!」
起き上がった途端体を抑える。どうやらまだ完治はしていないようだ。
「ま、まだ起き上がっちゃ駄目ですよ!」
「嫌、そんな悠長な事を言ってられないんだ。こうしている間にも、侵略同盟は攻めて来る。それに、俺が居なくちゃゲッターロボは機能しない。俺が戦わないといけないんだ!」
「竜馬さん!!」
なのはの静止を無視し、竜馬は医務室を出て行った。痛む体など何するものぞ。若い魂と闘志でそんな物吹き飛ばしてやる。そんな風に竜馬は走った。
今まで守ってきた世界を、人類の未来を、明日の平和を奴等には渡せない。その思いが竜馬の背中には伝わってきていたのだ。
***
研究所の外へと繰り出したマジンガーZの前に現れたのは一隻の巨大な飛行船だった。巨大なファンを両端に備え、その先端には鬼の角を思わせる巨大な角が取り付けられていた。
「けっ、見るからに百鬼帝国の代物だな? 返り討ちにしてやるぜ!」
盛大に啖呵を切り、甲児は向った。まずは小手調べだとばかりに、Zの両目から閃光が迸った。
光子力ビームだ。
光子力ビームが命中し、白熱する。だが、要塞には傷一つどころか焦げ目一つついていない。
その様に甲児はギョッとした。パワーアップしたマジンガーZの攻撃を受けて傷一つつかないとは。
「馬鹿め! このメカ要塞鬼には強力なバリアフィールドが内臓されているのだ。貴様の攻撃など効きはせんわ!」
「くそっ、準備万端って奴かよ!」
舌打ちする甲児、すると後に続いてライガー号、ポセイドン号が出撃してきた。だが、ドラゴン号が居ない。これではゲッターロボに合体できない。
「ハヤト、ベンケイ!」
「お前一人に任せてばかりじゃ格好がつかないからな」
「俺達も助太刀するぜ!」
隼人と弁慶の二人がそう言う。そして、二機のゲットマシンも戦闘に加わった。だが、マジンガーの武器で対抗出来ないと言うのにゲットマシンの武器でどうこう出来る筈がない。
幾らミサイルを叩き込んだ所で破れる筈がなかったのだ。
「愚か者め、ゲッターロボになれないゲットマシンなど恐れるに足らずだ。それ、ミサイルの雨で奴等を殲滅してやれぃ!」
メカ要塞鬼から突如夥しい量のミサイルが放たれた。言葉の通り、それは正しくミサイルの雨であった。
それがマジンガーZに、二機のゲットマシンに容赦なく降り注いだ。
「がぁっ!」
「うおぉっ!」
それぞれが声を挙げる。Zにミサイルが命中し、ゲットマシ
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