暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
もしも最強の剣をその手にしたら・・・?
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すら巨大な、とてつもなく巨大ななんかが浮いていた。マジでなんだろうかアレ。よく見ると謎の放電現象を起こしているので地底人や異星人の侵略の可能性が微レ存。もしかすればあれこそが話に聞く魔砲少女の正体かもしれない。

どうも私はどっかの町にいるようだが、町内はハチの巣をつつくような大騒ぎになってる辺り余程予想外な現象なのだろう。何を隠そう私もあまりの大きさに腰が抜けているのだから。

「・・・あ、消えた」

ビビってたらその強大な何かは突然跡形もなく居なくなってしまった。
マジ何だったんだろうかアレ。取り敢えず立ち上がりスカートに着いた砂ぼこりをパタパタと掃う。


「あーうーあーうー・・・これからどうしよう・・・」

帰る場所がない。行く場所もない。待っている人も追いかける人も、目的もなければ戸籍もないし金もビタ一文持っていない。ツンデル。

「どうすればいいかな?」
『ぐるるるるるるぅ・・・』
「そうだね、先ずは腹ごしらえにスーパーの廃棄弁当を失敬して・・・って、ん?」

低いうなり声で私の独り言に返事を返した存在をナチュラルに無視しかけた私は、その声の咆哮に振り返ってみる。


『ぐるるる・・・ぐおおおおおおおおおおおお!!!』

「あばばばばばば!リアル犬神様ぁぁぁぁぁぁ!?!?」


そこには、野犬とか言うレベルではないサイズのお犬様が”わんわんお!おやつ食べたいからお前を食うお!”と言わんばかりに大口を開けているではありませんか!アカーン!これは死ぬ奴や!即死イベントや!どどどどうする!?

・・・はっ!あの鬼ぃさんがくれた最強の剣とやらで乗り切ればいいんだ!

「えっとえっと・・・あれだ!出でよ最強の剣!えくすりかばー!!」

名前を盛大に間違えたけど私の掌にはしっかりと剣の柄が握られた。もう犬神様が目の前まで迫っているので確認する暇もなくそちらに振る。

「こっちくんなやー!!」


ぶぅん!どごぉぉぉぉぉぉぉんっ!!!


「・・・え?爆発?」

なして?と思って目の前を見てみると・・・犬神様がない。いないではなく”ない”。先ほどまで犬神様がいた空間がクレーターになっている。血痕も血も肉片も何一つ見当たらない。
つまり、多分、犬神様は、塵一つ残さず消滅―――

「そ、そんな・・・確かに怖かったけど別に殺す気なんて・・・」

博愛主義ではないが、私は足元にありを発見すると踏まないように歩かずにはいられない性質である。捨て犬とかいると放っておけずに飼い主探ししたりする程度には犬も好きである。そのわんこを自分の手で・・・と自分が先ほど正に襲われたことも忘れて呆然とする。

思いがけない罪の意識に、思わず手に握った剣を見る。この剣・・・この剣の力がなければ
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