After days
挿話集
Calibur―聖剣―
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モンスター等は例外)するタイトルであるALOはこの手のプレイヤーの技能を出来るだけ反映してくれるのだ。
「さ、開いたぞ。―――城攻めだ」
呆然としているキリト達に声を掛け、13人+1人+1匹はスリュムヘイムに突入した。
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《レーヴァテイン》と言えば、よく火焔界ムスペルヘイムの支配者スルトの振るう炎と同一視される剣だ。原典では形状が明記されておらず、剣の他に槍や弓矢、杖と言われている。
また、スルトの炎がレーヴァテインだという説は存在しない。レーヴァテインに関する記述としては『道化神ロキが鍛え、女巨人シンモラが保有する』とあり、シンモラの夫がスルトであるため、彼がレーヴァテインを扱うという話が出てきたのだろうと推測される。
「………とまあ、そんな剣なのさ」
「……分かったから、働いてくれ」
一層のボスであるサイクロプスは現在死に際のバーサークモード。序盤にアホみたいな火力で反撃の隙も与えずにゴリゴリHPを削った結果、ものの5分で既に残存ケージは1割だ。
ハンドアックスによる連続叩き潰しをきれいに回避すると、腰をひねって大太刀の水平切りを胴に叩き込む。衝撃波とノックバックで両者の距離が離れると、その間に飛び込んだキリト達残りの前衛の全力攻撃が降り注ぐ。
色とりどりのライトエフェクトがボスから迸り、数秒の硬直の後その巨体を消滅させた。
「タイム的には上出来じゃねぇか?」
「いや……。階層毎に強くなってくのを考えると、あまり余裕は無さそうだ」
クラインの楽観的な発言も分からなくないペースではあったが、未踏破ダンジョンは何が起こるか分からない。
「大丈夫。まだペースを上げる余裕はあるよ。私達ならきっと行けるよ」
「やってみなきゃ分からないわ。早く行きましょう」
アスナ、シノンがナーバスになった空気を払拭し、一行は次層への階段を降りていった。
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二層を突破し、現在は三層のボス部屋だ。ミノタウロス型のボスは2体一組のボスで、体色と応じて攻撃耐性が異なっていた。
金色は物理耐性が高く、黒色は魔法耐性が高い。当初は強力なな魔法攻撃力を持つヴィレッタを軸に金色を集中的に攻撃していたが、どうやら二匹の間には強固な絆が有って魔法耐性が高い黒がその盾になりに来て、その間に金色はHPを回復させてしまう。
逆もまた然りで、戦いはじり貧に成ってきていた。
灼熱の劫火と厳寒の疾風が部屋に吹き荒れる。金ミノのHPが一気に削られ、残り3割を切った。
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