After days
挿話集
Calibur―聖剣―
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ナルを登載している。
無論、シュリンク版《ザ・シード》には無い、《クエスト自動生成機能》、《マップ改変機能》が存在する。同じ説明をユイが全員に向かってしたことで、総意は決まった。
「はぁ……。全く、どえらい暇潰しになったねぇ、ハンニャ」
「同感だね。……これもまた運命か」
「だ・か・ら!!あんたらさっきから何なのよ!?」
「落ち着け、ヴィレッタ。……ハンニャ、何か知ってんのか?」
いきり立つヴィレッタを制し、ハンニャに問い掛ける。
「ん……いやなに。昔の因縁さ。……どうやら今回ばかりは怠けてばかりはいられない、って思ってね」
ハンニャの口調は穏やかだったが、いつも纏っているのんびりオーラが成りを潜め、代わりに刃のような鋭いオーラを纏っていた。
アルセも、普段が『動』だとすれば今は『静』。静かで深淵な闘気を感じた。
(『戦神』……マジもんだったようだな)
俺にその話をしてくれたセインも空気の変化を読み取ったのか、ブルリと体を震わせると、目付きを鋭くする。
「……ま、確かにアルンがぶっ壊れるのは困るわね」
ヴィレッタは自分なりに答えにたどり着いたらしく、話を自分から切ると、上昇し始めたトンキーにレックスを追随させた。
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氷の城《スリュムヘイム》にたどり着くと、早速難問が立ちはだかった。
「どうしよう、お兄ちゃん。入り口が無い……」
「前来た時はここが入り口……だったよな?」
「……間違いないよ。他の入り口もなさそう……」
門が空かない。付近に鍵開けイベントのフラグも見当たらない。
一体、どうすれば―――
不意に、ハンニャがキリトの頭の上のユイに話し掛けた。
「よぉ、ユイっち。この扉の奥には通路、あるか?」
「え?あ、はい。扉も、破壊不可能では無いようですが……。耐久値が異常に高く設定されています」
「ん、ならば良し。相棒、やるぞ」
「了解」
ハンニャに応じたのは拳にメリケンサックを装着したアルセ。
ハンニャはウインドウを操作し、背に赤銅色の大剣を出現させ、柄に手を掛け―――、
―ズバァッ……
刹那、ハンニャの姿が掻き消えた。扉の前に赤銅色の双剣を構えたハンニャが出現し、同時に氷の扉に無数の燃え盛る裂傷が浮かび上がる。
「ふぅ……」
そこにアルセがピタリと手を添え、グッと力を込める。
―ズドオオオオオン!!
(……いや、今のは……)
手を添えた後、目にも止まらぬ速さで掌底を数発打ち込んで扉全体に伝えていた。
割かし物理法則を遵守(
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