暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
After days
挿話集
Calibur―聖剣―
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またあるものはこちらに飛んでくる。

「ほっ」
「たぁっ」
「うぃ、と」
「………………」

それらを次々と叩き落とす彼らに軽いデジャビュを感じていると、前方を飛んでいたトンキーが急下降し始めた。

「うわああああああ!?」
「きゃああああああ!」
「やっほ――――う!」
「いや、1人おかしいだろ………」

《スピード・ホリック》の異名を持つリーファに絶叫系のアトラクションにおいて女の子らしい反応を求めるのは無理な相談のようだった。

「……取り合えず、追うわよ」
「ああ。頼む」






_______________________________






高度50メートル程で再び水平飛行に移行した。
レックスは巨大な大穴である《ボイド》の南縁付近を巡航し始めたトンキーの横に並んだ。

「おーい。どうした?」

何故か全員が唖然とし、固まっているので声を掛けてみると、キリトが地上を指しながら言った。

「ん、いや。下を見てくれ」

地上の風景はさして珍しいものでは無かった。種族混成パーティーによる《邪神》モンスター狩り。丁度、巷に知られている《エクスキャリバー獲得クエスト》は動物型邪神を狩りまくる、というスローター系クエストのだった。
しかし―――、

邪神狩りパーティーは30人規模の大規模レイド。それに巨大な人型邪神が随行している。
目下で象クラゲの邪神が消滅し、同時にハンニャとアルセが小声で呟く。

「ふぅん?なるほど。どうやら、人型邪神と協力して、てやつのようだな。……面倒だな」
「あいつら……。いや、知るわけないか」
「……ちょっと、何か知ってるの?」

ヴィレッタが目敏く聞きつけ、チラッと2人を見やる。そう言えばこの2人はALO最古参のプレイヤー達だ。何か知っているのだろうか?

「それは、あの人が説明してくれるんじゃないかな?」

セインの指差した先、トンキーの背にはいつの間にか巨大な影が有った。

「私は、《湖の女王》ウルズ」

巨大な金髪お姉さんは静謐な表情のまま、こう続けた。簡単にまとめるとこうだ。

《ニブルヘイム》の支配者の《スリュム》がエクスキャリバーを世界樹のの根っこにぶっ刺してくれたから、ヨツンヘイムはこんなんなのよ。
妖精さん、我が眷族(動物型邪神)が全部狩られる前にスリュムを倒してエクスキャリバーを要の台座から引き抜いてくれない?
さもなくばスリュムの城が地上まで浮上して《アルヴヘイム》がぶっ壊れますよ♪

……口調及び性格はウルズさんとかけ離れているが、内容はこんな感じだ。

壮大すぎる話に疑心暗鬼になる一行だったたが、俺には納得できる話だった。ALOはSAOと同じフルスペックカーディ
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