暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
もしも最強のドラゴンを従者にしたら・・・?
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。おい貴様、神ならもっと分かりやすく説明しろ!

『残念ながら君が考えるような全知全能の神ではないんだよね、僕は。僕の仕事は専ら試験管の中に劇物を放り込んで中の様子を観察すること・・・”フラスコを揺らす者”とでも言うべきかな?』
「・・・はぁ。役に立たねーな」
『本当に減らず口だね君は・・・まぁいいや。僕はね、他の二次創作みたいに沢山特殊能力を上げたり願いをかなえることはしないんだけど・・・』

妙に芝居がかった声で両手を広げるその司書相手にリアクションに困っていると、急にこっちを見た。見つめ合うと素直にお喋りできなくなったりはしないのだが。

『さっき言ったように劇物を放り込むわけだから、平行世界に送る際には劇的と言える何かを君に与えることが出来る。さあさあ、何が欲しいかいってご覧!お兄さん何でも叶えちゃうよー?』

うわ、無駄にテンション高くて超ウゼェ。こういうひょうきん者気取りみたいなやつって嫌いなんだよな。学校に必ず1人はこういうのいるもん。しかも教師に。あーやる気無くなったっつーか白けた。もういいや適当になんか頼んじまおう。

「じゃあ従者にさいきょーのどらごんくださーい」
『・・・君ってば全体的にテンション低いね。具体的にはどんなの?』
「考えるのめんどいからデカくて強くて俺の身を守れるのがいい」
『おk、把握した!じゃ、君が今手に握ってる本の世界に送り込むよー。戸籍だの家族だのは用意しないんで現地調達でなんとかしてねー!』
「え、そんな無人島生活みたいに軽く言われても困・・・ぎゃー!?」

え?と思った時には時すでに遅し。俺の足元にはスキマだかクロスゲートだかなんのこっちゃ解らん空間が広がり、そのままフリーフォール。落下直前に見えたのはネット住民司書さんの殴りたい笑顔と、手に握った「魔法少女リリカルなのは 設定資料集」ってな感じの事が書いてある本だった。

『あ、その本サービスであげるからー!!あとドラゴンは呼べば来るよー!!』
「せめて漫画か小説にしろよオレリリなのは本編見たことねーんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」

こうしてなんのこっちゃ良く分からないまま、俺の視界は真っ黒ォ!にブラックアウトした。

『・・・あ。そういえばここの本は外部に持ち出せない仕組みだったの忘れてた。設定資料集渡した意味が全然ないねぇ』

てめーいつか必ずぶん殴る。




= =  =    =      =        =



・・・・・・二度目となるが。
ここ、どこよ。

本日二回目の疑問と共に起き上がった俺は周囲を見渡す。なんか町の上にある丘みたいなところにいるらしいことを把握。ついでに自分の格好も確かめてみる。

「・・・あれ、何か俺小っちゃくね?」

記憶が正
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