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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第19話 BOSS直前チュートリアルです
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そして相手は、《レイナ》だった。
接触は、アスナの方からだった。
「……今は、ゴメンなさい。コレが終わったら……きっと、話……出来るから。今は、今はコレに集中させて……。《お姉ちゃん》」
「ッ……」
アスナは姉、と呼ばれるプレイヤー。そう、彼女達は姉妹だ。
共にSAOと言う魂の牢獄に囚われた実の姉妹だった。
アスナにとっても レイナにとっても それは、辛い思い出だった。
今回の街にまで来るときに、フィールドでレイナは瀕死に近い状態になったのだ。
HPバーが
注意値
(
イエロー
)
から、
危険値
(
レッド
)
へ変わっていく。
それを目の当たりにしたアスナは、―――サァ……っと、一気に青ざめた。
―――……最愛の妹が死んでしまう。
それを目の当たりにしたアスナは、発狂しそうになってしまったのだ。例え死んでも、ゲームに負けたくない。でも、この世界でのたった1人の家族、妹だけは失いたくなかった。
その2つの感情が混ざりあい、混濁した。
その日の戦闘は、無事に終える事が出来たが……、心の底で秘めていた感情が表面に出てきたのだ。もう、消える事はない。
だからこそ、アスナは、前の街でレイナを説得しようとしたのだ。今からでも戻って《始まりの街》待つようにと。
そこならば、死ぬような事は無く。場所も広いし物資もある程度は揃っている。困る事は無いだろう。
だが、レイナは首を縦には触れなかった。以前アスナは、あの町で腐っていくぐらいなら死んだ方がマシだと言っていた。それをレイナも勿論聞いていたのだ。
だから、あの日に姉妹で共に誓った事だった。『最後の最後までゲームに負けず、抗おう』と。
――……あの約束はなんだったのか、あの誓いはなんだったのか。
だから、そのアスナの言葉に、アスナの提案にレイナは嫌がって拒否をした。姉の言う事を拒否したのは生まれてきて初めてだった。いつも、仲が良くて理想的な姉妹だったから。
レイナはアスナと一緒に行く、と戻らない、ついて行くと言って決して譲らなかった。
意思を曲げないそんなレイナを見て、アスナは強く叱りつけたのだ。
そして、レイナの事を罵ってしまった。
自分の心にも思ってもない言葉をレイナに言ってしまった。心配している事の裏返しだとは判っていても、止まらなかった。
そして、最後に見たのは、涙を流しているレイナの姿だった。
レイナは、アスナを押しのけて外へと飛び出していった。
アスナは、我に還ると直ぐにレイナの追いかけたが、外にはもうレイナはおらず、探しても何処にもいなかったんだ。
あの日から、アスナは、ずっと 後悔していた。
なんで、あの時妹の気持ちをわかってあげ
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