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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第23箱 「矯正し、強制し、改善し、そして改造してやるぞ!」
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笑いながら驚く?

随分 器用な驚き方をするみたいだった。

「………。」

劉一は黙っていた。

「そいつは…失踪してしまったんだ。突然な、前触れもなく、それで めだかちゃんは狂ったみたいに捜索をずっとしていたんだ。 でも…見つからなかった。手がかりすら0だ。 それでも、めだかちゃんはあきらめ切れなかったんだろうな。今でも学業…生徒会業務が終わった後、黒神グループで捜索しているアイツを探すために色々やってるみたいだな… だから、お前に…… 同じ名前の過剰に反応してんだろう。それに 何かお前は【アイツ】に似てる感じもするしな……。」

そういって善吉は外を見た。

善吉も…手伝っているようだ。

捜索に……。


「そう…なんだ……。」

劉一は……言葉にならなかった。

だから不自然な返し方をしてしまったようだ。

「へー ッ見つかるといいね☆」

何やら不知火は再びニヤニヤしながら劉一を見ていた。

悪い予感しかしないような笑顔でニヤニヤ…。

でも、この時は劉一はそんな事気にしていないようだった。

複雑な思いだったから……。

この後の善吉の言葉にも……動揺を隠せない。

「まあな… 見つかったら…とりあえずオレは一発ぶん殴る!オレの母さんも心配してんだ!何で音さなしなんだ!ってな!…アイツに……一発…重いのをな。」

善吉はそういって寂しそうな顔をする…。

(善吉…君…)

劉一はやはり…罪悪感があるみたいだ。

あの時は…劉一も本当に苦しかった。

毎日毎日悪夢で目が覚めた。

涙も……留まることなく流れ続けていた。

……本当に何もいえなかったんだ。


「…………。」

「わるいな!辛気臭くして とりあえずまあ めだかちゃんは昔っからどっかずれてたんだよ。捜索っつった話だって、幼稚園くれーの歳でそんなことするんだぜ… その上自分の優秀さをまるで自覚ないし… そのくせ周囲には自分と同じレベルを強要しやがる… でそれが今回はたまたま上手く行ったわけだ あんなひでぇ目に遭っちゃ、あいつらもう剣道場にちかよらねぇだろ。」

そういって 善吉は持っていたご飯を頬張る。

とりあえず… 本当のことを言うと、今すぐにでも謝りたい。

本当に皆にすごく心配かけたし… 本当に悪いと思ってる。

でも…それ以上に…

バレるの結構…と言うか、かなり怖いから…。

特に某生徒会長にバレるのが一番恐ろしい。

そのせいか…謝りたい気持ち…、それより強く!結構この場を離れたいって思うくらいの気持ちなんだ。

でも… 劉一の隣にいる者。

その者の存在が……。

「にやりん♪」

ってな感じなんだ。

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