Episode2 《圏外》
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コードが適応されていないフィールドみたいなところのことを《圏外》っていうんだ」
「《ケンガイ》…」
小さく言葉を繰り返すアカリに頷いてみせる。
「そう。で、ここからが重要なんだけど。圏外だとプレイヤーはプレイヤーに攻撃が出来るわけだ。でも、しちゃいけない。もし《圏外》で人のHPゲージを削れば、そのプレイヤーのカーソルはその人が悪い人ですよー、って分かるようにオレンジに変わるんだ。で、そういうプレイヤーのことを《オレンジプレイヤー》って呼んで……ってアカリ?」
熱弁する俺の前でアカリは船を漕ぎ出していた。なんとか起きようとするのだが、一瞬の抵抗の後すぐにまぶたが閉じてしまう。
それが可愛らしくてつい微笑んでしまう。
「まっ、続きは明日するとして今日はもう寝よっか」
「はいぃ…」
ヨタヨタと危なっかしい足取りのアカリが部屋に入ってベッドに潜り込むまでを見送って、俺もその隣に借りた部屋に入った。
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