暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
After days
summer
棚機つ女
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だ?」
「ああ、それはだな……」

曰く、天に住む何処ぞの神様が今日星を集めて明日の夜『天の川』を作るのだが、それに必要なだけの『糸』が足りないらしい。
普段は織姫さんが1年かけて紡いだその余剰分を分けてもらっているのだが、今年は天界で起こった火災の影響で余りが無いらしい。
おまけに焼失した分の糸を何とか補填しようとし、無理をした織姫さんは体調を崩し、家から出てこれない。このままでは牽牛(彦星のこと)がぶちギレて大変な事に……。

「だ、そうだ」
「やけに人間くさい神様方だな……」

なんちゅうクエだ。

「で、何?糸の材料集めて持ってきゃあいいのか?天界まで」
「いや、『紡いで』持ってくんだ。ワンパーティー《裁縫》スキル持ちを含めて3人までっていう制限があるから大変だぜ」

熟練度は低いものの、アスナが裁縫スキルを持っている。後は狩り役に高殲滅力を持つ俺とキリトって訳か。

「何時からだ?」
「夜10時から12時。果たしてどうなったかは明日の夜9時以降に分かるんだと」
「了解。30分前に集合でいいか?」
「ああ。……急だけど、頑張ろう」

少し早めだが全員で拳を合わせてその場は一旦解散した。









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何時もより一時間程早く床に就いた俺は再びアミュスフィアを装着すると、アルヴヘイムに降り立った。
クエストの形式は3人1組×10で1レイドという特殊形式を採る。

参加者はシルフ、ケットシー、ウンディーネ、サラマンダーが純種族レイドを1つずつ、混成レイドが2つ総勢180名内裁縫師60名という中々の大人数になった。

とはいえ土曜の午後、翌日が日曜日という事を考えると、少なく感じるのは、やはり裁縫師という稀少な職種故か。
かくいうアスナもスキル値は500ちょいで辛うじてマージン(500)を超えているだけだ。

アルン高原に突如として現れた祭壇。
そこには無数の機織り機があり、クエストではそこに群がる蜘蛛っぽいMobを蹴散らす。倒すと、パーティーの裁縫師の機織り機に生糸が充填される。

この際、『生糸』って蚕から採るんじゃないのという突っ込みはナシだ。



10時の5分前。

戦闘職120人の総司令官はサラマンダーのユージーン将軍になった。領主から純種族軍の全権を託されてきた各種族のリーダー達の心境は如何に、と思ったが特に依存は無いようだ。

布陣は祭壇を囲むようにして重戦士が固め、さらにその外郭をフォワードと遊撃手が囲う。
遊撃手に配置された俺とキリトは最初の内は様子を見ることにして、奥まった所に居た。

「ただいまです。パパ、にぃ
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