暁 〜小説投稿サイト〜
転生者が歩む新たな人生
第3話 その転移先は………
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
が止まらなかった。

 やはり日本人は米だな。この体は英国人と魔法世界人のハーフだが。

 ちなみにこの月村邸、現在忍さんとすずかちゃんの姉妹とノエルさん、ファリンさんのメイド姉妹の4人しか住んでおらず、朝はパンを中心とした洋食風の朝食だが、昼と夜は基本的にお米を中心としたメニューで、どの食事も非常に美味しい。
 ちなみにすずかちゃん達のご両親は仕事で海外を飛び回っているらしい。
 なので、オレをここに住まわせてくれているのは純粋に月村姉妹の好意によるものである。感謝感謝である。



 で、2〜3日どころか1週間ほど経ったある日の夕食後、皆が忍さんに集められた。

「悪いけどサギ君の記憶を覗かせてもらったわ」

 いきなり、そう忍さんに言われた。

 どうやら、昨晩寝入った後にどうやってか知らないが記憶を覗かれたらしい。
 プライバシーがどうのこうの思わないでもないが、記憶も戻らない不審な子供をいつまでも放置しておけないんだろう。一言ぐらい事前にと思わないでもないがしょうがないか。

「えぇっと。どうやってと思わないでもないですが、それはお置いといて、何かわかりました?」

「ごめんなさいね。事前に話しちゃうと心の作用で覗きにくくなっちゃうから。それでわかったことは………」

 忍さんの話しを聞く限り、どうもオレの記憶がところどころ見えただけらしい。
 それでわかったのは、村が何者かに襲われたこと。逃げ出したところで男の人に襲われたこと。その後襲ってきた男が悪魔に殺され、オレが悪魔に殺されそうなところを赤い髪の男が魔法で助け、逃がすために転移させられたことだった。

「いきなり(うち)の池に現れたから何かあるとは思っていたけど、悪魔に襲われ、魔法使いに逃がされてここに来たとわね。」

 ………。

 魔法に疑問を覚えてないようだから、どうもその存在を知っている関係者なのか?

「まぁ、改めて。海鳴周辺を守護せし月村家へようこそ。サギ君」

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ