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インフィニット・ア・ライブ
第五話「授業 ~class~」
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る。これも淑女のたしなみでしてよ」
「勝手に言ってるんだね」

 千夏が席に着くと、セシリアも黙って席に着く。

「それとオルコット。教室に銃を持ち込むな」
「あら?これは護身用ですわ。自分の身を守れるのは、自分だけでしてよ」
「ここは学舎だ。不必要な物を持ち込むな」
「それ以前に、ここはISの訓練所でしょう?ISを狙って、いつ襲われるか分かりませんわよ?」
「そうならないために、私達教師とセキリティを万全に整えている」
「何事も絶対はありませんわ」

 両者が譲らないにらみ合いが続く。実際は、千冬はセシリアの持論を崩せず険しい顔であり、対するセシリアは余裕の笑みを浮かべているため、優劣は明らかだ。

「ねぇねぇ、いっちー」
「ん?本音か。どうした?」

我関せず、といった感じでスマホでTwitterにつぶやいていた一夏の肩を、隣の席の本音が叩いた。

「いっちーとセッシーって知り合いなの?」
「セッシー?」
「セシリアのことだよ〜」

 本音の質問に、一夏はあごに手を当てて考える素振りを見せる。

「そう。あれは今日のような穏やかな日差しの日だった」
「手短に」
「イエス、マム!」

 長くなりそうな雰囲気を察した本音の脅しに、一夏は躊躇いもなく方向転換する。

「セシリアのISの開発に、DEMが一枚噛んでいた。
 その時セシリアの琴線に触れて、拳で語り合う。
 ライバル認定される。ついでに、性格が変わったな」
「なるほど〜。私らの時みたいな感じか〜」
「大体はな」

 本音が納得すると、丁度セシリアと千冬の話し合いも終わり、授業が再開される。
 表情から察するに、セシリアが勝ったようだ。
 その様子を千夏が驚愕の表情で見ていたが、それを一夏は冷めた表情で見ていた。

「では授業を再開する」
「えー、では今まで習ったところで分からない人はいますか?織斑くんとウェストコットくんは、大丈夫ですか?」

 今の時代では、ISに関する知識は女性なら義務教育の一環で受けている。しかし、男性はISに触れる機会など皆無に等しいため、今年のイレギュラーたる二人も当然の如くこのIS学園で初めて教えられる。
 そのため、真耶は教師として彼らが授業に付いてくるのに無理をしていないか不安になり、尋ねたのだった。

「問題ありません」
「こちらもです」

 二人の回答に、ホッとする真耶。

「ウェストコット、お前は参考書はどうした?」
「今朝、生徒会長の襲撃を身をていして庇ってくれました」

 本音と机を合わせて参考書を広げていた一夏を不審に思った千冬が尋ねるが、風穴が開いた参考書に顔をしかめる。

「仕方ない。再発行してやる」
「恐悦至極」

 それからの時間
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