閑話 一
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打ち
相手の拳が届く間際、今までのどれよりも速い一刀が相手の腕を絶ち、首を切り裂く
「我らは、影の……一欠けら。いくら打ち消そう……とも……意味、は………」
「ま、こんなもんですか。それと知ったことありません」
(中々に速くなりましたかね)
結果に満足し、抜打ちを終えた体勢のままクラリーベルは周囲に意識を向け、気づく
(……囲まれてますね)
周囲全方向からとでも言えるだろう衝剄の波。長引いたのに剛を煮やしたのか、仲間を巻き込むつもりで打ったのだろう
上に逃げれば避けられるだろうがあいにく、それでは次が避けられない
(ま、仕方ありませんね。打ち消して抜けますか)
ここまでか、と思い剄を瞬時に練る。縛りさえなければ抜けることなど容易い
その考えのまま、相手のを打ち消そうと衝剄を放とうとし????
「そこまで来たんです。破るなんてもったいない」
????瞬間、周囲全てが叩き潰された
「???え?」
叩き、潰され、折れ、何かがひしゃげる音が聞こえた。自分を包囲していた衝剄が、それを圧倒的に上回る膨大な剄で敵もろとも叩き潰されたのに気づき、クラリーベルは呆けてしまう
何よりもその声が、その剄が知っている人物の物だという事に驚く
「サヴァリス、様」
「ええ。中々に面白いことをしているじゃありませんか。ずっと見ていましたよ」
「どうして、ここに?」
「いえ。面白げな表情を浮かべたクラリーベル様が屋根の上を駆けていくのが見えましてね。面白そうだったので後をつけたんですよ。そしたら、こんな面白そうな場面に出会えた」
「が、ぁ……」
本来ならサヴァリスは気にも止めなかっただろう。だが何度か手合わせを行い、ある程度クラリーベルと親しくなっていたが故に興味を持ち着いて来た。その結果がこの場面だ
サヴァリスの暴力的な剄を受け、既に残っている狼面衆は一人。その一人も既に喉元をサヴァリスの左手につかまれ、呻き声しか上げられない
「それにしても、イグナシスですか。となるとこれは狼面衆でいいんでしょうかね?」
「え、ええ。その通りですが」
「天、剣……授受者……か?」
「ええ。サヴァリス・クォルラフィン・ルッケンスと言います」
呻きながら問う相手に、サヴァリスは笑顔のまま答える
「狼面衆……イグナシスの下っ端ですね。初代が戦ったことがあるそうで、話が残っていますよ。脚色された英雄譚だと思っていたのですがいやはや……中々に我が家は無駄が嫌いだったようですね。となると、他の話も本当のことだというわけでしょうか」
「知っているんですか?」
「ええ。家の初代が、彼らと戦ったことがあるらしくて。この世界には僕たちが関係しながら関われない戦い
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