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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
出会い
Trick05_そのほうが面白そうだからです
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西折くん、あなたは発火能力者(パイロキネシスト)
 みたいね」

「固法先輩、それはおかしいですの。西折さんは空間移動者(テレポーター)
 ですわよ。昨日の事件でも2回ほど能力を見せてましたの。」

「え? おかしいわね。逮捕された誘拐犯は体が動かなくなったときに炎を見たとか、
 車の前に炎の壁を出して逃げるのを邪魔された、って言っているみたいよ」

固法が資料を指しながら説明した。確かに同じことが書かれている。

「どういうことですの西折さん? どちらがあなたの能力ですの?」

「う〜ん・・では、ここはあえて黙秘権を行使します」

「・・なぜですの?」

「そのほうが面白そうだからです」

ズコッ

ずっこける5人。

「何言ってますの!? 変なことを言ってないで教えてくださいませんこと!?」

「そうですよ、急に変なこと言わないでください!」

白井と初春がすぐさま反論してきた。

「では、問題として出します。私の能力はいったい何でしょう?

 解ったら言ってください。答え合わせをします。ちなみに、正当な理由や
 証拠も言ってくださいね。

 あと、答えられるのは1人1回までです。外れたらその人には二度と
 答えを教えないので慎重に考えてください」

「なんで問題にするんですか? 同じ風紀委員なら教えてくれてもいいじゃないですか」

少し不満げに言う初春。西折はさらに楽しそうな笑顔で返す。

「さっきも言ったじゃないですか。面白そうだからです。

 まあ、正当な理由を付けるとしたらスキルアウトに能力者がいた場合、
 相手の能力を瞬時に見極めて対処するための訓練、といったところです」

「それはいい考えね。白井さんと初春さん、西折くんの能力を何かを考えてみて。
 私は能力を実際に見てないから、もっと後に答えるわ」

固法も意見に賛同したようで、2人に問題を解くように言った。

「いえ、答えるのはいつでもいいですよ。お二人も焦らずに考えてください。
 今日は挨拶に来ただけなのでこれで失礼させていただきます。
 それでは明日からよろしくお願いしますね」

そう言って西折は部屋から出て行った。



「最後にすごいことを言って出て行きましたね、白井さん。 ・・白井さん?」

苦笑していた初春が白井を見ると、俯いてプルプルと肩を震わせていた。
そしていきなり顔をあげて叫ぶように言った。

「固法先輩! 今日の業務は終わりでいいですわね! わたくしは西折さんを
 追いかけてもっと話を聞き出してきますの! 風紀委員の名にかけて絶対に正解を
 答えてやりますわ!!」

西折の≪面白い≫発言で頭にキていた。
ちなみに白井の脳内では、勝手
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