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鋼殻のレギオス IFの物語
十四話
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とこかな。そろそろ戻った方がいいんじゃないの? 時間は大丈夫かい?」
「え? ……あ、そうでした! もう戻らせてもらいます。話、ありがとうございました!」
「こんな話で良ければいくらでも。それじゃまた」

 急いで出ていくニーナに向かいシンラはにこやかに手を振り続けた







「シン。なぜ、あんな話をしたんですか?」

 ニーナの姿が見えなくなり、シンラが上げていた手を下すのと同時にエリスは疑問を飛ばす

「……なんだか、昔の自分を思い出してね。つい、色々喋ってしまったよ」
「ということは、あの子もですか?」
「どの程度の思いかは知らないけどね……それと、何かいいかけていたけど何だったんだい?」
「ああ、それは……この前言われた情報が一通りまとまりましたので、そのことを伝えようと」
「あのことか。……で、何が分かった」

 それに答えるため、エリスは隠し持っていた紙をシンラに手渡す

「ふむ。……この内容ホント? おかしくないかい」
「シンもそう思いましたか。私も同感です」
「興味から調べてみたけど、情報が少なすぎる。もっと知られていてもいいはずだ。所々にへんな単語があるけど、エリスは何のことか知ってるの?」
「いえ、何も。そのことについても調べましたが何一つ……」
「ふーん……中々興味深そうなことじゃないか。一応、手紙でも実家に送ってみよう。何かお土産つけて」
「それがいいですね。では、そろそろ切れそうなので愛用していた化粧品を送るようにと付け加「お前ら暇なら手伝え!」……私たちも手伝いますか」
「……そうしようか」

 響いてきた怒声に、シンラはもう一度紙に視線を落とし、エリスとともに仲間の元へと足を向けながら一番上に書かれている名前を呟く

「……ジルドレイド・アントーク、か。これだから旅は面白い」















「少し早かったかな?」

 いつもニーナと鍛錬している庭の外れに荷物を置きながらレイフォンは呟く
 午前中に入っていたバイトが休みだったため、何もせずにいる時間が暇でいつもよりも早く着てしまった。いつも通りならば、ニーナが来るまでまだ三十分は優にあるだろう
 だからこそ、レイフォンはもう少し外れの、人が全然来ないだろう場所まで更に動く

「周りに誰もいないし、これだけ広ければ大丈夫かな。……レストレーション02」

 呟き、久しぶりに青石錬金鋼を復元し鋼糸を展開する
 腕の骨折などの怪我が治るまで駄目だとハーレイから錬金鋼の受け渡しを拒否されていたため、鋼糸を展開するのはレイフォンにとって久しぶりだ。骨折のままそれを隠し、他のバイトは続けて長引いたのだからより一層だ
 鋼糸に集中するため、気に寄りかかり
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