暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜It works togetherH〜
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「クルス!!」

ミラが駆け寄るが俺は意識を失ってはいない

「大丈夫だ、だがやべぇな・・・」

「あれって・・・?」

俺は一息ついて黒バルカンをにらむ

「おおかた改造された黒バルカンってとこだな」

心配そうなミラに微笑み告げる

「俺があいつを何とかする。お前は魔道士の解放と盗まれた財宝を探してくれ」

「でも!あんな奴一人で戦うなんて!」

嫌がるミラの綺麗な銀髪を撫でて言う

「俺を信じろ。大丈夫、約束は絶対守る。親父の教えだからな」

まっすぐに目を見た

「・・・うん。けど、絶対、絶対、ぜぇぇぇぇったい!勝ってね!!」

当然だ。そう告げてミラは駆けだす
口の中切ったな・・・血を吐いて黒バルカンを睨みつける

「行くぞ、化け物」

「グルゥゥアァァゥ!!」

神速にも相当する早さで俺にラリアットが命中するがその腕をつかみ、ゼロ距離での咆哮を放つ。そして背負い投げで投げとばし、踵落としを顔面に決める

「まだだ!」

覇竜脚で蹴りあげて、腹部に連続で覇竜拳を繰り出す

「グアァァァァ」

その時、口から火が放たれる
至近距離での火をよけきれず、俺はその火を全身に浴びる。しかし、火の中から一本の手が伸びる

「このくれぇ、ナツに比べれば湯たんぽレベルだ」

肋骨にヒビを入れた。そしてもう片方の手も添えて両手から魔力を放出する

「覇王砲!」

大きく吹き飛ぶ黒バルカン、しかし、突然その姿が消えた

「グルルルルウルウルル」

意味不明な鳴き声とともに俺の体は宙に浮いていた。目の前には雷を貯めた黒バルカン

「グルアアアアアアア」

放たれる魔法に成すすべなく俺は地面にたたきつけられる。そして降りてきたバルカンの拳が俺を捕らえる

「・・・ウメぇ拳、だな」

ウィンドミルの動きで黒バルカンを蹴りつけた。そのまま跳ね上がり、手刀で足を狙う。黒バルカンは足をひいて俺の攻撃をかわし、隙の出来た俺の顔に膝蹴りをしてきたがその衝撃を食べ、再びゼロ距離咆哮

「ギャルルルルルル!?」

肩をえぐられた黒バルカンの姿勢が大きく傾く

「覇王拳ッ!!」

えぐった肩目掛けて拳を打ち込み、からだをひねり回し蹴り。そのまま跳び上がり回転を加えながら足を頭部に決めた
右手に振りはらわれ、俺は再び壁に減り込んだ。しかし俺は落ち着いて次の攻撃に備えた
黒バルカンは両手に氷を集めて氷塊を作りして俺に向かって振り投げた
足を振り上げて軌道をそらし、サイドステップで横に逃げる

「埒あかねぇな。くそ、・・・覇竜憑依!」

魔力が解放された

「黒バルカン、これに耐えろよ?」

「グルルルァァアア!!」

言葉が通用し
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