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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter4「烈火の剣」
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を負わす事はないし、他の武器もどのような裏技を使ったかは分からないが非殺傷性機能とやらが施されこれで人を殺したりする事はないらしい。

…だが本当に銃が問題だ。

黒匣であるはずのこの銃はマナを使用しなければ使えないはずだ。そんな物が何故だか使える。

無論術技も。

自分に取って有利なのは良いが、これだけ良い事尽くしだと後々何かありそうで素直に喜べない。

(……そして)

もうわかりきった事だが、骸殻は使えない。
一応持ってはいるがルドガー自身の時計はビズリーに破壊されてしまい使用不可能。
その直後にエルの元に現れた彼女の父親のヴィクトルの時計と直接契約し一時的に使ったが、
自分が消滅する前にエルに返してしまった。

(あれ?そう言えば……)

昨日自分の持ち物を確認した際幾つかのアイテムとGHSはあったのだが、兄の懐中時計だけが見つからなかった。たしかにビズリーとの戦いの最中拾ったはずなのだが何処にも見当たらなかった。
これでルドガーはある意味てクルスニク一族の宿命から切り離された訳だが、同時に兄との絆がりの一つを失ってしまった。
それを考えるとやり場のない喪失感に見舞われ、あの時の事がフラッシュバックしルドガーは身体を震わせてしまう。

「…っ!!」

今はこんな事を考えている場合ではない。カストールの柄を強く握り締め頭からそのイメージを消すよう自分に命じ、完全に戦う態勢を整える事でようやくルドガーは落ち着く事ができた。そしてそうこうしている間に自分の目の前に気配が現れそちらを見る。

「アンタが俺の対戦相手か?」

「いかにも…私の名はシグナム。機動六課フォワード部隊ライトニング分隊副隊長だ」

そう名乗る目の前のシグナムと言う女性からは、その誰もが目を惹く美貌以上に彼女から溢れ出す闘志にルドガーは相手がかなりの手練だと判断する。

「まずは初めまして。俺はルドガー・ウィル・クルスニクだ」

「主はやてから聞いている。確かに中々やりそうな奴だな」

(…主はやて?)

シグナムのはやての呼称に疑問を持ったが今はその事を聞く時ではない。
シグナムは愛機である『レヴァンティン』を起動させ、騎士甲冑を身に纏う。本当に絵に書いたような騎士らしい姿である。

「私は主はやてからお前の力を見定めるよう命じられているのでな、今の私が出せる限りの力で相手をさせてもらうぞ」

「当たり前だろそんなの?八百長なんてゴメンこうむるよ」

「ふっ‥そうか…クルスニク、私は思っていた以上にお前に好感を持てそうだ」

「俺も‥かな…」

お世辞なしでルドガーはシグナムという女性に好感を持った。
理由は単純にシグナムが自分の仲間だったミラとガイアスと性格と雰囲気的な意味で似て
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