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IS《インフィニット・ストラトス》 〜死神の序曲〜
本編
更識 簪と一夏の自覚
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「…おいしい……」


簪さんがボソッと言う。


「ありがとう♪美味しいって言ってもらえて良かったよ♪」


僕は簪さんの手を握ってお礼を言う。

いやぁ、やっぱりお礼を言われると嬉しいものですなぁ♪


「…こっちこそ……態々作ってくれてありがとう……弁当、本当に良かったの?」

「良いも何も簪さんの為に作ったんだから気にしなくても良いって♪それと良かったら友達になってくれないかな?」


僕がそう言うと簪さんは「私なんかで本当に良いの?」とか聞いてきたけど「なんかじゃなくて簪さんと本当に友達になりたいんだよ。良いかな?」と返すと了承してくれた。

そしてお互いに怜さん、かんちゃんと呼ぶようになった。

まあ簪ちゃんでも良かったんだけど、かんちゃんと呼ぶと反応が面白かったからかんちゃんと呼ぶようになった。

かんちゃんは「…いじわる……」とか言ってたけど気にしない気にしない♪

かんちゃんと友達になれて良かった♪

…これで1つ……。

〜レイsideout〜










〜一夏sideout〜

怜が部屋を引っ越した次の日。

俺は久々に友達の五反田の家に来ていた。


「で、どうなんだ?」

「何がだよ?」


格ゲーをしながら俺達は会話する。


「何だよ、察しが悪いな。女の園の話にきまってるじゃねえかっと、よしチャンスだ!奥義連続発動!」


知らねえよ!

というかいきなり奥義を連続で出すなよな!

因みに今話しているのは五反田 弾(ごたんだ だん)

俺の中学校からの友達だ。


「嘘をつくなよな。お前のメールを見るだけで分かるが楽園じゃねえかよ!招待券とかねえのかよ」

「あるかバカ野郎」


俺がそう返すと「はぁ…羨ましいぜこんちくしょう…」とか弾がぼやく。

そうか。

俺も代わってくれるなら代わってほしかったよ!

あの針のむしろにさらされないと分からんよなこの気持ちは…。


「そういや鈴がいるんだって?」

「ああ。それがどうした?」


何だよ。

ニヤニヤしやがって。

変なヤツ。


「それと確か怜とか言ったっけか?随分とご執心じゃねえか。まあメールを見る限りじゃあ鈴もご執心らしいが」

「な、何で怜に執心してるってことになるんだよ!鈴はどう見ても執心してるがな」


俺がそう返事すると弾がまたにんまりと笑う。


「お前、怜ってやつに惚「お兄!さっきからお昼出来たって言ってんじゃん!さっさと……」れ……って蘭!」


今ドアを蹴り開けてきて弾の言葉を遮ったのは弾の妹、五反田 (らん)だ。


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