同盟会談〜
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顔をした。
「あ・・・そうだ」
咲が俺を見て何か言おうとするが・・・
「あー・・・悪い、やっぱり何でもない」
「は?変な奴」
「今のお前に悩み追加すんのもアレだしな・・・(ボソッ)」
その時だった。リーファが勢いよく立ち上がった。
「うわっ、びっくりした!」
「どうかしたの?」
「・・・みんな、ごめんなさい」
「え、ええ?」
「あたし、急いで行かなきゃいけない用事ができちゃった。説明してる時間もなさそうなの。たぶん、ここにも帰ってこられないかもしれない」
キリトは暫くリーファを見て、頷く。
「そうか。じゃあ、移動しながら話を聞こう」
リーファはキリトの言葉が意外だったのか驚いたが、すぐに切り替えた。そして走りながらリーファに話を聞く。レコンの情報らしいが、シグルドがシルフを裏切り、サラマンダーと内通していたらしい。それにより情報が漏れ、今サラマンダーの集団が極秘に同盟を組もうとしているシルフとケットシーの集まりに奇襲をかけようとしてるそうだ。当然、そこには両国の領主がいる・・・
「なるほどね・・・領主を討つと特典はあるのかしら?」
咲が聞くとリーファは答える。
「まず最初にシルフとケットシーの同盟を妨害できる。シルフ側の情報の漏洩ならケットシーが黙ってないし、ヘタしたら戦争になるかもしれない」
「はぁ、同盟国の争いねぇ・・・もううんざりよ」
『・・・』
詠の言葉に俺や咲達は沈黙する。
「それに、領主を討つだけで凄いボーナスがあるの。蓄えられた資金の三割を無条件で入手できるし、十日間街を占領状態にして自由に税金をかけられる・・・」
「じゃあ、もしこの奇襲が成功した場合、サラマンダーの戦力は・・・」
「たぶん、トップになるでしょうね」
「サラマンダーに対抗するための同盟でサラマンダーが勢いついたら意味がありません・・・」
「・・・だからね、みんな」
リーファがうつ向く。
「これはシルフのあたしの問題だから・・・君たちの目的が世界樹なら、むしろサラマンダーについた方がいいと思う。スプリガンなら傭兵として雇ってくれそうだし、コウハくんとサキもレネゲイドって言い張ればなんとかなると思う。だから、今あたしを切り捨てても・・・恨まないよ」
・・・それに対する返事は既に決まっていた。
「所詮ゲームだから何でもありだ。殺したければ殺すし、奪いたければ奪う」
キリトがそう言ってから・・・続けた。
「そんな風に言う奴には嫌って言うほど出くわしたよ。確かにそれも真実かもしれない。・・・けど違うんだ。仮想世界だからこそ、どんなに愚かしくても守らなきゃならないものがある。俺は
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