同盟会談〜
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「うう、いてて・・・」
キリトがリーファに思いきり叩かれた頬を擦る。
「さっきのはパパが悪いです!」
「キリト、前にわたしにドロップキックされたの忘れた?」
「殺伐とした戦闘のあとの空気を和ませようというウィットに満ちたジョークじゃないか・・・」
「次やったらぶった斬るからね」
「スプリガンの生け作りか・・・不味そうだ」
なんて言いながら俺達はルグルーに入る。
「へええー、ここがルグルーかぁー」
リーファがあちこちを見る。
「リーファは初めてくるの?」
「へ?ああ、うん。今回は二人を案内してきたから」
「ふうん。ここって結構品揃え良さそうだね」
「見たところレプラコーンもいるみたいだし・・・掘り出し物とかありそうね」
「ガールズトーク・・・ね」
「コウハさんは見ないんですか?」
「うん。回復アイテムは充分だし、武器と防具は充分・・・」
「・・・あ、ごめん。ちょっとレコンと連絡を・・・一旦落ちるね」
どうやらゲーム内にはいないようだ。リーファが近くのベンチに座り、ログアウトした。・・・それを確認した咲の目付きが分かる。
「キリト、亮。大事な話がある」
「・・・大事な・・・」
「・・・話・・・?」
「ああ。リーファはこの件に関係ないみたいだし。・・・、お前達には今の内に話しておいた方がいいからな」
咲が話す内容とは・・・
「このゲームの製作会社、知ってる?」
「えーと・・・レクト・・・だよな」
キリトが言うと頷く。
「じゃあ製作者はわかる?」
「・・・いや」
俺は首を横に振る。
「製作者は・・・須郷伸之だよ」
「なんだって!?」
「・・・誰だ?」
『それはオイラが説明するッス』
リパルが須郷について説明してくれる。・・・分かったのはクズ野郎だということ。
「多分、このゲームの構造がSAOと似ているのは偶然じゃないと思う」
「須郷がSAOのデータを盗んだ・・・?」
「ボク達はそう思ってるわ。少なくともアイツが今回の件の主犯よ」
咲の肩に座りながら話す詠にキリトが聞く。
「なんでそこまで知ってるんだ?」
それには咲がため息を吐きながら答える。
「文字通り命懸けで情報を手に入れたんだよ。・・・つまり、お姉ちゃんを含め目覚めていない三百人も全部アイツの仕業だと思う」
「くそ・・・須郷の奴・・・」
「パパ・・・」
「・・・でも、平気なのか?」
「あ?何がさ」
「お前だよ。危ない橋渡ってるみたいだし、こうやってダイブしてて平気なのか?」
「う・・・まぁ、なんとかな」
一瞬だが咲が渋い
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