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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第22箱 「オレは絶対!!生徒会には入らない!って ぎゃあああっ!!」
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を出す。

さながら、めだかちゃんは軍曹だろうか……?


「……私や善吉に合ったことあるか?」



そして……めだかちゃんの尋問が始まった。


「いっ…いえっ!君達に合ったことは無いですっ…。この学園が初めてですよ。」

「フム……。では 御神同級生。貴様は何処出身なのだ?」


(うう…あの幼稚園の名前を出さそうとするつもりか… 誘導尋問?ふふ…だけど、もう名前はばれてるし、もう恐れるものはない!こともないけど… 心理戦で僕に勝てるかな?めだかちゃん…とぼけきってあげるよ! なんだか、凄くかっこ悪いけど…ね…。)

劉一は、もう恐れるものなど無い!と言った言葉に嘘偽りは無いようで……。

その姿はさっきまでの慌てていた劉一じゃない。

これまで以上に平常心で……自然に話せていた。


「あ……あの、僕… 孤児なんです。 ある施設に幼少期よりずっといて…出身と言われても良く覚えて無くって……。 あっ、ここの不知火理事長なら詳しくは知っていると思いますよ。」

劉一は、そう言った。

これは、真実だ。

嘘ではない。

だからこそ自然に話せていたのかもしれない。


「孤児…?そりゃオレも初耳だな。何か悪いな。オレのツレがそんな過去を言わせてな……。」


善吉が割って入ろうとした。

それどころか、謝罪をしてくれる。

善吉君は、今も昔も優しい男の子……。だった。

でも、めだかちゃんは……。



「ふむ。それはすまなかった御神同級生。では、その髪をちょっと捲ってもよいか?」



“ドキーーーン!!”





(ええ!そうくるの!!!)

劉一は、平常心で、 ポーカーフェイスを貫いた!と思っていた。

だから、まさかの要求に驚きを隠せない様だった。

そのせいで、一気に精神が崩れてしまっていた……。


「む?どうしたのだ?」


めだかがにじり寄る…。

その反応に何かを感じ取ったようだった。

だけど……最後まで詰め寄る事は出来なかった。



善吉がめだかちゃんの肩を掴んだからだ。


さっきまでの表情じゃなく……少し寂しそうな表情だった。

だからこそ、めだかちゃんを止められたんだろう……。








「…その辺にしとけよ。もう、アイツ(・・・)は いないんだからよ……。 」




肩を掴んで揺さぶる。

「………………。」

めだかは少し表情を暗くしていた。

だからか、ずっと見ていた劉一から顔をそむけていた。



「オレに用があるんだろ?さぁ、 さっさと行こうぜ。」




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