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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第22箱 「オレは絶対!!生徒会には入らない!って ぎゃあああっ!!」
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かご指名を受ける劉一。


「へうっ! なっ 何です……?」

(平常心平常心… こんせんとれーしょん……)

必死に必死に、胸に手を当てながら……劉一は精神統一をしていた。



そんな事、露知らずのめだかちゃんは目を細めながら劉一を見る。

まるで、素顔を確認するかのようにだ。



「貴様…名はなんと言う?」



右手に持っていた善吉をポイッっと放っちゃって……。

これは、ひどい……!



「ええっと…僕……。 御神って言いますが……。 」



劉一の前髪ですっぽりと目元まで覆っていたから、素顔が見えなかったのは僥倖だった。

だけど……次の要求でその僥倖も危うくなってくる。


「うむ。そうか御神同級生。苗字は分かった。では名はなんと言う?」


(ううぅ…そこにくるのかな……、やっぱり……。)

劉一は……小さくなりながら……。


「その……一です…・」


ボソッと言う。

限りなく、自然に……。


「なんだっ!?聞こえないぞ!?」


そんな態度を取ってしまうから、めだかちゃんの圧力(プレッシャー)は強くなる一方だった。

「おいおい…オマエがそんだけ圧力(プレッシャー)かけりゃ… 誰だって萎縮しちまうだろ?」

善吉が助け舟をだしてくれた。

劉一は本当に嬉しかった

冗談抜きで命の恩人だと思えるほどに。

(善吉君……ありがとっ!僕、今度何か奢るからねっ!!)

善吉の方を目をうるわせていた……。



善吉は、そんな事当然だが全く考えていない。

考えていたのは……。

(コイツの名がアイツ(・・・)と同じ劉一って知ったらめだかちゃんのことだ… 暴走するかも知れねぇ〜からな…とりあえず、オレが頃合を見て話したほうがいいだろ。そもそも コイツすっげえ、びびってるし。)

って事だった。

表情……は、見られないが、劉一のその雰囲気からよくわかる。



善吉の機転で、この場は落ちつきそうだったんだけど……。




「名前くらい言ったっていーじゃん!劉一(・・)!だよね〜♪前髪がイカスさー!」




そう言い放つ空気を読めないお嬢さんがここにいるのだ。

今の今まで声を出してなかったと思えば、狙ってたかのように高らかにいっていた……。



「「(不知火!!!!!)」」

「何!!劉一!だと!!!」



めだかちゃんは大声をだし、こちらを見た。

見た……というより 睨まれた。



「おい… 御神同級生。」

「はっはいっ!!」



劉一は、まるで軍隊の敬礼のような声
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