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SAO編−白百合の刃−
SAO9-妹との距離
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せに、生意気だぞ」
「え、えぇ!? で、でも」
「わかっているよ……ありがとう。あと、ごめん。泣いちゃって」
「大丈夫です」

 シリカはそう言ってくれるが、いつまでも泣いちゃったらかっこ悪いので、急かすように袖で涙を拭いた。
 なんだか、私の方が慰められてばっかりだな。
 さて、シリカに慰められて元気百倍! シリカの為にも、なんでも蘇生アイテムを手に入れないとね!

「じゃあ、行くとするか!」
「はい!」
「っと、その前に注意事項をシリカに言わないとね……何があっても、不思議じゃないから」
「そうですよね。よろしくお願いします」
「よろしい」

 元気百倍になったところで勢い良く行きたいところではあるが、もしものためにもシリカには最低限のことを伝えなければならない。下手して、シリカが死んでしまったら最悪だ。

「もうフィールドに入っていて、会話中に戦闘になることもあるけど、これだけは言っとくわね」
「な、なんでしょうか?」
「シリカのレベルと私があげた装備なら、ここの層のモンスターは決して倒せないわけじゃないし、私もいる。だけど……何があっても不思議じゃない」

 私はベルトにつけている小さなポーチから、転移結晶をシリカに渡した。

「これって……」
「シリカも知っているけど、それは転移結晶。最悪な事態が起きた場合、私が離脱しろって言ったら迷わずにどこの街でもいいから跳んでね」
「で、でも、それじゃあキリカさんは……」
「いや、私のことはいいよ」
「いいって、そんな!?」
「今回の目的はピナの蘇生をして再会すること。それなのに、当人が死んじゃったらどうするの? そうならないように私のことは心配……するなとは言わないけど、自分のことを優先させてほしいな」
「キリカさん……」

 私のことは大丈夫なんだ。
 シリカにはまだ言えないけど、この世界で過ちを犯してしまったことがあって、その繰り返しをしたくない意味でもあるのよね。
 だから、そう言う意味でも、シリカには死んでほしくないんだ。

「……わかりました」
「ありがとう」

 シリカは想いを伝わってくれたのか、承知してくれた。
 
「よし、ピナの再会に必要なアイテムを取りに行くとしましょうか!」
「はい!」

 今の私達にどんな敵が立ち塞がろうと負けやしないし、シリカは足でまといにならないように気合い充分に伝わって来た。
 私達ならいける! どんな敵が現れたって負けはしない!

「ぎゃあああああ!?」

 第一戦、モンスターが現れて、シリカが悲鳴を上げだした。

「……あの、シリカさん?」
「なにこれ!? 気持ちワル――――!? いやあああ来ないで――――!!」

 シリカが気持ち悪がっているものは茎、も
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