SAO編−白百合の刃−
SAO9-妹との距離
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、種類は様々。
また北の端には『巨大花の森』というのもあるが、それはまた今度機会があれば連れていくことにしよう。
つか、ここ……さ、ほとんどが男女の二人連れしかいないの? 皆しっかりと手を繋いだり、腕を組んだり、小指だけで繋いだりしている……このバカップル達が。イチャイチャするなっつうの。
とはいえ、実際ここはアインクラッドのデートスポットであるのだから、そこでイチャイチャしたいのも遊園地や水族館みたいなものだからイチャイチャしないわけないか。彼らカップルがこうして、イチャイチャできるのも、私達攻略組の成果になっているのかね。一部の人からは妬みられそうだけど、その問題は個人で管理してもらいたい。
いつか兄に彼女が出来たら教えておくか。それが、いつになるのかわからないけど。少なくとも一人は好意を持っているプレイヤーを知っているから、なんとかなるかな。
「さ……さあ、フィールドに行きましょう!」
「う、うん……それはいいけど、どうしたの?」
「な、なにがですか?」
「……いや、やっぱなんでもないや」
なんか誤魔化すように発言したし、シリカが火照ったような気がしたけど……あんまり私に言いたくないことかもしれない。それにピナの蘇生アイテムをゲットする本番みたいなものだから緊張しているのかも。そこのところは私がカバーしないといけないな。
私とシリカはゲート広場を出て先へ進んだ。ちなみに街のメインストリートは同じように花に埋め尽くされている。
さて、このままモンスターが出てもバッサバッサと、倒して行き、無事に使い魔蘇生用のアイテムをゲット! そしてピナと無事に再開! やったね、イエイ! ハッピーエンド……って、なったら簡単で一番良い結末なんだけどなぁ……絶対そう簡単にいかないような気がする。といっても、何かしらのトラブルがなければそうならないから、あんまり固く考えずにちょっと気楽な感じでやればいいかもしれない。後は運にまかせよう。
「あの……キリカさん」
モンスターが現れず、普通に歩いていたら、急にシリカは伺うように訊ねてきた。
「どうしたの? あ、心配しているの?」
「いえ、そうじゃなくてですね……妹さんのこと、聞いていいですか?」
…………。
トラブルっていうのは違うが、予想外なことを訊ねられるとは思いもしなかった。
「きゅ、急だね……どうしたの?」
「あたしに似ているって言ったじゃないですか。それで、気になっちゃって……」
「あー……そうなのね」
…………。
実は、からかっただけだよ〜。って、告げたところで信じられないし、誤魔化されたことがバレで気を遣われそうだ。
この世界においては、現実世界の話を持ち出すのは最大のタブーだ。理由は様々だし、何故かは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ