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八条学園怪異譚
第三十話 神社の巫女その十一
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の糖分は高い」
 うわばみはこの話もした。
「一歩間違えれば糖尿病になるぞ」
「むしろそれだけ飲んで今までならないのが不思議だ」
 天狗も言う。
「糖尿病は若くともなるぞ」
「ああ、私糖分はすぐに発散される体質だし」 
 それにだと、茉莉也は彼等に平然として返した。本当に何でもない感じだ。
「それにトライアスロン部よ」
「いつもそう言うがな」
「油断は出来ないぞ」
 妖怪達はその顔を真剣に顰めさせて注意する。
「だから二升にしておけ」
「それか酒を変えろ」
「日本酒じゃなければねえ」
 茉莉也も彼等があまりにも言うので考えだした、そしてこう言ったのである。
「そうね、じゃあ白ワインかしら」
「それがいいだろう」
「あの酒の方が遥かに身体にいい」
 妖怪達も白ワインならと応える。
「それでも一日に何リットルの飲むべきではないがな」
「せめてボトル三本か」
「ボトル三本でもかなりよね」
「それも毎日ってね」
 愛実と聖花は彼等のやり取りを聞きながらこう話した。
「やっぱり先輩ってちょっとね」
「問題ある人よね」
「問題のない人なんていないしいいのよ」
 茉莉也は二人に相変わらずの調子で返す。
「そうでしょ、じゃあ明日ね」
「はい、明日グラウンドで」
「宜しくお願いします」
 二人はグラウンドの話もしてだった、そのうえで。
 この日はこれで終わった、二人は家に帰り茉莉也は妖怪達に強引に部屋に行かせられた。それでこの日は終わったのだった。


第三十話   完


                    2013・3・24
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