黄巾の章
第19話 「俺は……劉玄徳を万難から護る盾! 北郷盾二だ!」
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の集まり、だと俺は思ってる」
「……なんらかの大義があるわけではない、と?」
「大義? はははははは! さてね、この乱を考えた奴がどんな大義を持っているかは知らねぇよ。だが、大部分はそんなもんだ……おい、お前らはどうだ!?」
彼は、周囲の黄巾の兵に問いかける。
「俺は飯喰うのもあるけど、女抱ければ、だなぁ」
「そうか? 俺は暴れられればどうでも……」
「私は金目の物をいただければ……」
「そ、そんな……」
大義もなく、ただ生きるためだけでもなく……
それではまさしく賊と変わらない。
あの馬正さんの元にいた黄巾の人たち。
彼らとはあまり話す時間がなかったけど、それでも少しは話が聞けた。
彼らのほとんどは食べる為に止むを得ず参加した人、もしくは官の不正に憤りを持つ人ばかりだった。
だが、この人たちは、ただ自分の享楽のためだけに人を殺すという……
「まあ、張角っていうこの乱の主導者も、実際はただ大陸が欲しいだけらしいしな。その後の事なんか考えてもいないんじゃねぇか?」
「…………」
「幹部の連中は、ほあほあ言ってばっかだしな。まあそのおかげで好き勝手できるから、俺としては助かるがね」
「……貴方は、何のために黄巾に参加したんですか?」
「俺か? そんなもん、決まっているじゃねぇか」
そう言って、彼は私に近づく。
私は、キッと相手を睨みつけた。
「俺の目的は……金、食い物、そして……女だ、よっ!」
ビリッ!
彼が言葉とともに、私の服を掴むと、おもむろに引き裂いた。
「きゃあああああああっ!」
私は曝け出された胸を両腕で隠して、蹲る。
「へっ……なかなかいい女だ。犯しがいがありそうだぜ……」
彼は、私を押し倒すと、さらに服を引き千切る。
「やだっ! やめて! いやぁぁぁぁぁぁっ!」
「はっはっは! 泣き叫ぶ女も、いいもんだな!」
いやぁああああああっ!
私が逃げようとすると、彼が私の背中から身体を押さえつける。
そして、腰を上げさせて、下着をずり下ろそうとする。
「やだ、やだ、やだあああああああああっ!」
「ははははは! ほら、どうした! 話し合えばわかるんじゃなかったのか!? 話してみろよ、どうやって犯して欲しいってなぁ!」
やだ、やだ、やだやだやだやだやだやだやだ!
「助けて!」
私が叫ぶ。
だが、邑の人たちはうなだれて動かない。
「助けて!」
私が叫ぶ。
だが、子供達は震えて動けない。
「助けて……愛紗ちゃん! 鈴々ちゃん!」
私が叫ぶ。
だが、二人はここにいない。
「はははははは! ほら……股、開けよ! ツバ
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