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吾輩は猫である
無印
吾輩、天敵を見つける
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なんでわざわざこんな鬼畜眼鏡に実験されなきゃならんのだ。
もちろん女性なら歓迎するが。


「報酬付きでも?」
「報酬〜? その報酬って何なんだ」
「これさ」


鬼畜眼鏡が白衣のポケットからある見覚えがあるあれを取り出した。


◇<やぁ、僕のこと覚えてるかい?


「またジュエルシードかよ!? 本当に厄介な物だなおい!」


どこぞの魔女を量産させてる白い悪魔並だな。


「お前それどうしたんだ?」
「うちで飼ってるペットに拾わせたんだよ」


拾わせたって、随分と雑な扱いだな。一応これは危険物ぽいし、暴走したら何が起きるか分からない。
それを分かってて喰ってる吾輩はきっと馬鹿野郎なのだろう。だが反省はしない。


「これが食べたいんだろ? やるから実験させろ」
「どんな実験をするんだ?」


実験によっては許可してもいい、ジュエルシードを喰いたいからな。


「何をするだって? そんなの……解剖して、解体して、解析して、接合して、薬物実験して、耐久度を調べて、燃やして、冷却して、改造して――」

気づいたら既に走り出していた。
吾輩はジュエルシードの誘惑を一瞬で忘れ去り、この公園から逃げ出そうとする。


「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!! お助けぇぇぇぇぇぇええ!! 変態に壊されるぅぅぅぅぅぅううう!!」


あいつの説明してる時の顔はやばかった。狂気しか見受けられない。


「まったく、面倒だから強制的に来てもらうぞ」


後ろで何か言ってたが吾輩にはまったく聞こえてない。
すると突然地面が光りだす。徐々に光りが強くなり、あまりの眩しさに目が開けられなくなった。


「うおっまぶしっ」


目を開けるとそこは機械だらけの研究所だった。


「ようこそ、俺の研究所へ」


もう相手の腹の中みたいだ。


「ちなみに逃げない方がいいぞ。この研究所もといこの魔術工房は来る者拒まず、去る者死すをモットーに考えて、周りを正規ルートでない限り、異界化された道になってるからな」


もうダメかもしれない。


「大丈夫、傷は付けない……多分」
「今多分って言ったよね!」
「安心しろ、苦しいのは少しの間だけだ。すぐに痛みを感じなくなる」
「安心できねぇよ! それ痛覚が完全に壊れてるだけだろ!」


こいつ笑顔でなんてゲスいことを言いやがるだ。


「さて、逝こうか」
「やめて! 吾輩にひどいことするんでしょ! エロ同人みたいに! エロ同人みt」
「ほざけ」


どこからともなく飛び出てきた機械に触手に捕まり、奥に引きずり込まれる。
謎のポットに引きずり込まれ、閉じ込められてしまった。ポットの
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