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環の理
鋼の錬金術師
視察の裏で
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ゴか」

 「あそこはイシュヴァールと関わってたとこだから念を入れてるんだろ」

 「ふーん……」



 ケルベア准将から貰った書類を捌きながら思考する。あの件を大総統に伝えても素っ気ないままだし……手の者に任せてんのかな?



 「護衛はアームストロング少佐らしい」

 「護衛が国家錬金術師たあ豪華なこって」

 「「私ならいくらでもやるのに」とかは?」

 「ないな。面倒な事に巻き込まれそうなだけだ」



 それに今中央から離れたくないしな。ヒューズの件もまだ謎のままだし……。



 「いつまでも気を張るもんじゃねえぞ」

 「だがな……最近、事件が多すぎると思わないか」

 「確かにな。傷の男(スカー)しかり、リオールの暴動しかり……北も西も騒がしくなってきたのはここ数か月の内の出来事だ」

 「何かの予兆かもな」

 「お前の勘か?」

 「そんなところ」



 国を揺るがすような大きな事が……外れて欲しいな。



 「(もしあったら全部マスタング大佐に放り投げちゃおーっと)」

 「(こいつ絶対変な事考えてるな……)」

 「失礼する」



 おっと、誰か来たようだ。シャキッとしないとね。



 「……ってマスタング大佐か。真面目面して損した〜」

 「失礼だね君は……」

 「マスタングって言えば『焔』の?」

 「おっと、ケルベア准将ではないですか。さっきお付きの方が探していましたよ?」

 「っげ、こりゃ戻らないと不味いな。それじゃまたな」



 ピューっと風に様に去ったケルベア。次に出演する時は何時になるだろうね……。



 「これで邪魔者は去った……」

 「何か用か?」

 「軍人傷害事件についてだ」

 「……まあ大佐なら大体は辿り着いてるからいいかな」



 私は中央で手に入れた情報をすべてマスタングに話した。





 〜〜〜〜〜〜





 「賢者の石の製造方法にウロボロスの入れ墨か。中央は魔窟だな……!」

 「私としては人柱ってのが気になるけどね。多分優秀な錬金術師を指してるんだろうけど」

 「そしたら傷の男(スカー)は両者の敵になるな」



 そりゃ何人も国家錬金術師殺してるし?最近、東部で起こった下水道大破事件も殺り合った跡だろう。



 「っていう事で私は基本的に傍観するから」

 「一応理由を聞いておこう」

 「あまり派手な行動はしたくないわ。ヒューズ中佐が狙われない様にしないと」

 「あいつは殆ど人質だな……それでは私も動けないんじゃないか?」

 「
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