暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
17話:絶望を希望に そして…
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サ」
「くっ…私は…まだ…!」
爆煙が吹き飛んだ事で視界が良好になり、お互いまだ倒れていない事が判明する。
そして士は最後のカードをきる。
〈 ATACK RIDE・SPECIAL 〉
〈スペシャル・サイコー!〉
「はっ!」
士は両手を開き、宙に浮かぶ。その背中には魔法陣があり、周りには火を纏った竜が現れる。
そして竜が魔法陣を通り士の中に入ると、士の胸部に竜の頭部、「ドラゴンスカル」が具現化する。
「なっ!?」
〈 Dragon breathe 〉
「いっけぇぇ!!」
出現したドラゴンスカルが口を開き、火炎放射を放つ。プレシアもそれを障壁を展開し防御する。
―――ビギッ、ビギビギビギッ
「っ!?」
ドゴオオォォォォォォォン!!
だが、次第にその障壁にヒビが入り始め、砕けると同時に爆発する。
「ガハァッ!」
爆発の余波でプレシアは飛ばされ、手放した杖が地面に転がる。プレシアは壁際まで床を転がった。
「うっ…ぅぅ…」
「はぁ…はぁ……」
士は息を少し上げながら床に転がるプレシアの元へ近づいていく。
「ぐっ…とどめでも…指そうっていうの?」
「俺は人を殺められる程、度胸がある訳じゃない」
プレシアの問いに士はプレシアの肩を持ち、壁にプレシアの体を寄りかからせる。
「なんの、真似よ…?」
「まぁじっとしてろ」
〈 ATACK RIDE・PLEASE 〉
〈プリーズ・プリーズ〉
プレシアの手を取りながらカードを装填すると、プレシアに士が持つ魔力が流れ込んでいく。その光景にプレシアは目を大きく開く。
「こ、これは…」
「これで少しは楽になるだろう。あいにく俺は回復魔法を持ってないのでね。自分の体は自分で治してくれ」
と、ウィザードからディケイドに戻り、さらに変身を解く士。それを見たプレシアはまたも目を見開く。
「あなた…子供だったの?」
「あぁ、フェイトから聞いてなかったか?それならそれでいいんだけどよ」
プレシアは士の姿に驚き、士はその反応になんら興味を持つ事なく、プレシアの前で陣取るように座る。
「それで…これからアンタはどうするつもりだ?」
「どうって…?」
「アリシアの事を…フェイトの事を、だ」
「…………」
士の言葉にプレシアは唇を噛み、顔を俯かせる。戦いの途中で士が言った言葉が、少なからず影響しているようだ。
「……確かに、大切な人と…大切な家族と会いたいというアンタの気持ちは、わからない訳じゃない。だけど、その代わりに他人を傷つけ、アンタも心身共にボロボロになった。それを見て、アリシアはうれしいと思うか?」
「っ!!」
プレシアは士のその一言に目を
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