暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic12とうとうアイツがやって来た〜Wheel of FortunE〜
[7/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
こう、懐かしい響き。今まで全然知らなかったのに。それに、リンディ艦長からジュエルシードって名前を聞いた時にも胸の奥が熱くなった。

「でもさぁ、クロノ君とイリスちゃんって相性良いから、結構お似合いだよね〜」

「エイミィ、あまりに突然すぎてわたしはどう反応すればいいのか判らないんだけど?」

「なんとなく」

歳は離れてるけど友達みたいな同僚、エイミィと到着まで暇ってことで恋愛話をしていたんだけど、いきなりクロノが相手とか、苦笑いしか出ない。それにブリッジを見回して本人が居ないのを確認して、クロノのことを思う。

「う〜ん、それはないよ、エイミィ。それにクロノってわたしのタイプじゃないし」

っていうわけで、わたしはクロノとそういった関係にはなりません、ということを伝える。するとエイミィは「あらら。可哀想なクロノ君」って苦笑するけど、どこか嬉しそう。

「タイプとかそういうの初めて聞いた。それじゃあどういう人がタイプなの?」

結構踏み込んで来るね、エイミィ。なにを企んでるのか判らないけど、別に隠す必要もないから答えることにしよう。

「そうだなぁ、クロノと違って年相応に背が高くて、銀髪で、虹彩異色で、からかいがいのある真面目な人」

「うっわぁ、理想が高いと言うか8歳でタイプが具体的すぎて引くと言うか・・・。そんな人が居れば是非に会ってみたいね。でも、どうしてそんな具体的なの?」

「さぁ? 気付けばそんな風になってたって感じかな。こうね、心がそういう人を望んでるというかなんというか、だね。だから、クロノはエイミィにあげるよ。2人の方がお似合いだし」

タイプに関しては、ホントに本能みたいな感じ。物心つく前から脳裏に過ぎってる人。正確な顔立ちはぼやけてるけど、その身体的特徴だけはハッキリと心に刻まれてる。その人のことを想うと、ドキドキして、ポカポカしてくるから、嫌なことがあった時は思い浮かべてるんだよね。

「あはは。未来の選択肢が一気に限定されちゃった」

(ふふん♪ 満更でもなさそうじゃん♪)

「でもフライハイト家のご令嬢(・・・)の男性のタイプが聞けるなんてニュースだよね」

ハイ来た。その呼び方。

「あー、そのご令嬢っていうのが嫌いだから管理局に入ったんだよ。知ってるくせに。古代ベルカから続く家柄なのに、わたしに女らしくしなさいって。わたしは令嬢云々の前に騎士だって言うの。あんな家に居たんじゃ息が詰まるよ」

令嬢扱いがなくなればいいんだけどさ。やっぱり騎士として見てほしいんだよね。偉大なるご先祖様、シャルロッテ様やリサ様のように、女でありながら最高位の騎士となった御方たちのようになりたい。わたしが黙るとエイミィが「大変だねぇ、ホント」って座席ごと振り返って、わたしの頭を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ