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どうしてフェイトちゃんがあんな心が無いみたいなことになってるのか。どうしてアルフさんの声が泣きそうなのか、どうして悔しそうなのか。最後に何か呟いていたようだけど、距離とフェイトちゃんの魔法の音の所為で聞き取れなかった。

(とにかく今はフェイトちゃんを止めないと・・!)

無心で攻撃を続けるフェイトちゃんと防御に専念してるアルフさんの元へ飛ぶ。まずは樹をどうにかしないといけないんだけど。もうフェイトちゃんがトドメを刺しちゃいそう。

「雷槍・・・連穿衝」

フェイトちゃんの前方に展開された雷の槍5本。それを“バルディッシュ”で打って発射させた。だけど樹の根、それだけじゃなくて枝や葉っぱのカーテンっていう複数の盾で防がれた。

(あ、でも・・・今がチャンスだ)

前方に集中している樹の防御。私はフェイトちゃん達の反対側に回る。“レイジングハート”を向けて「ディバイン・・・バスタァァーーーッ!!」砲撃を撃つ。未だにフェイトちゃんの雷の槍の防御に力を注いでる樹は、私の砲撃に対処しきれず直撃を受けた。それが原因なのかフェイトちゃんの雷の槍を防いでいた根や枝、葉が散ってしまって、樹はフェイトちゃんの攻撃も受けた。

「うぁ・・・!」「きゃ・・・!」

私の砲撃と勢いが止まらなかった雷の槍が樹を貫通して衝突したことで光の爆発が起きた。それに衝撃波もすごくて大きく弾き飛ばされちゃうけど、すぐに体勢を整える。光が途切れて、私とフェイトちゃんの間で浮いているジュエルシードを見詰める。

「フェイトちゃん・・・」

「・・・・」

虚ろな瞳を向けてくるフェイトちゃん。やっぱり何かあったんだ、昨晩から今までの間に。どうにかして元に戻してあげたい。そう思って「フェイトちゃん!」名前を呼ぶ。そこに「フェイト!」アルフさんが飛び上がって来たけど、その前にユーノ君のチェーンバインドで拘束された。

「この・・・!」

「アルフさん! フェイトちゃんはどうしてこんな・・・!?」

「っ! それは・・・」

アルフさんが何かを言おうとした時、フェイトちゃんが動いた。ジュエルシードに伸ばされる“バルディッシュ”。私も咄嗟にジュエルシードに手を伸ばす。“レイジングハート”じゃないのは、この前みたいに暴走させたくないから。距離と速度はほとんど同じ。でも今の、おかしなフェイトちゃんには渡せない。その思いで、掴んでみせる。あともうちょっとで届くというところで・・・


「はい。ちょっと待ってね〜♪」


「え・・・!?」「っ・・・!?」

いきなり現れた女の子の持つ長い刀に、私たちは拒まれた。

†††Sideなのは⇒イリス†††

ジュエルシードを回収するために赴いた第97管理外世界、惑星名は地球。何て言うんだろう。
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