暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic12とうとうアイツがやって来た〜Wheel of FortunE〜
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、操作してそれらをかわして樹の本体へ向かわせるけど、やっぱり根の盾で防がれた。
『なのは。結構厄介だ。応援を呼んだ方がいいかも知れない』
『応援って。アリサちゃんとすずかちゃんはお稽古だし・・・!』
『あー、そうか。こういう時に限って出てこないな、テスタメントって子は』
『それに、フェイトちゃ――っ!?』
ドクンと心臓が跳ねる。とてつもなく嫌な感じがして、空を見上げる。雷雲が空に渦巻き始めて、ゴロゴロ鳴り始めた。なんだろう、すごく嫌な雲。そしてピカッて光ったと思えば、「きゃぁぁぁああああああ!」雷雲から雷が落ちた。
「いったぁぁ・・・」
雷が近くを通って行ったから、耳鳴りが酷い。あと目もチカチカしてるし。目をこしこし擦って、ようやく視界が戻ったら「フェイトちゃん、アルフさん・・・!」の姿を捉えた。地面を深く抉っているクレーターの中心に、フェイトちゃんとアルフさんが佇んでる。
さっきの雷。フェイトちゃん達が降りて来たことで起こったものなんだって知る。でも「フェイトちゃん・・・?」に近寄れない。なんていうか近寄れる雰囲気じゃない。そんなフェイトちゃんに向かって、樹が枝や根を伸ばして攻撃し始めようとした。
「ジュエルシード・・・回収する。バルディッシュ」
≪Scythe form≫
――サイズスラッシュ――
“バルディッシュ”を振るったフェイトちゃんがそれらを一瞬でバラバラに斬り裂いた。そのままその場で一回転して、「アークセイバー!」その魔力の刃を飛ばして樹の枝数本を斬り飛ばす。それでも樹は無事な枝を杭のようにフェイトちゃんに向けて伸ばして来たんだけど、
「フェイトちゃん!?」
「っ、この・・・!」
――プロテクション――
フェイトちゃんは避けも防ぎもしないで佇んだまま。代わりにアルフさんがバリアを張って防いだ。けど枝はアルフさんのバリアを打ち破って、「うぁあああああ!?」アルフさんを弾き飛ばした。それなのに、フェイトちゃんは何も言わずに飛び上がって、フォトンランサーって射撃魔法で樹を集中砲火。
「なんで・・・? なんで何も言わないのフェイトちゃん!!」
倒れたままのアルフさんの元へ降り立つ私。アルフさんはボロボロだ。ユーノ君も来て「酷い怪我だ。すぐに治療を!」って魔法を使おうとするけど、アルフさんは拒むように立ち上った。
「アルフさん!」
「もうあたし達に構わないでおくれ」
「そんな怪我でどうするつもりだ!?」
「ぅく・・・決まってる。ご主人様を守るのが、使い魔の・・・あたしの存在意義だ。くそ。グランフェリアの奴、何てことをしてくれたんだい・・・!」
そう言って、止める間もなくアルフさんはフェイトちゃんの元へ走って行く。判らない。
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