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恋姫〜如水伝〜
十八話
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ですから、ぜひお願いします」
「劉備殿、御好意、誠にありがとうございます。ですが結構です」
劉備の提案を如水は丁重に断った。
「え、何でですか」
劉備は驚き、自分の好意を無下にされた事に不快感を持った。
それを無視し、如水は布陣の用意を急がせた。劉備は慌て意見を聞きたがった
「あの、教えて下さい。私、何か変な事言いましたか」
如水はそんな劉備を見て穏やかに言った
「この陣の配置で、安全な場所などありません。皆、命を懸けて戦うのです、劉備軍の側面からの強襲が弱ければ正面のこちらも危機に晒されます。それとも貴女は我が軍を侮辱するお積もりか」
「そんな事は…」
「でしたら、余計な増援を送られてはこちらも迷惑です。それに私は貴女の部下がどの様な者か知りません。そんな者と一緒に命を掛けられません」
そこまで言った、如水に劉備は?きになった
「私の仲間を貶める事を言うのはやめて下さい、それに知らないなら今からでも…」
「そんな時間はありません。後、一刻もすれば戦端は切られます。準備が遅くなれば、それこそ負けてしまいます。では失礼します」

如水の言葉を聞き、劉備の配下の者らは憤り、劉備自身も納得していない様子で自分の担当する部署に向かって行った。

その様子を見ていた如水の部下の三人は話しかけてきた。
「先生、ええんか。あれじゃ、劉備の軍、動かないかも知れんで」
「そうなの!そうなったら、大変なの!」
「しかし、隊長の意見も分かる。いきなり他の軍の将と一緒に戦えと言われれば困りますし」
三人が口々に意見を言うと如水は笑いかけ、自身の意見を語った
「真桜の意見がもっともだな。まあ、出来ればそれが目的でもある」
その言葉を聞き、三人は緊張して如水に向き合った。
「隊長!もしかして私達だけで戦うつもりなの?」
「ああ、相手は名高い董卓軍だが、私が教えた君達になら出来ると信じている」
「先生、そこまで見込んでくれるのは嬉しいけど、大丈夫かいな」
「二人共、隊長を信じよう、それに私も自分がどれほど強いのか試したみたい」
三人が不安を感じながら、如水を信頼に応えてみたいとも思っている様だった
「確かに、董卓軍は強い。しかも、相手は精鋭揃いと言ってもいいだろう。だが、私の指示に従ってくれれば必ず勝つ算段はある。問題は華雄を一対一で討ち取るだけの力が私には無い事だ。そこを君達が引き受けて貰いたい」
そこまで言って、三人の部下に信頼に満ちた顔を向けた。

それに応えようと三人は顔をそろえ如水に向き合った。
「隊長。やりましょう。私達の手で華雄の軍を打ち破りましょう」
「せやな。そこまで言ってくれるなら、うち等もがんばるわ」
「そうなの!やってやるの」
その言葉を聞き、如水は頷いた
「ああ、私達が力を合わせれば必ず勝
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