暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第23話 魔の森に在るモノ
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これで分かった事は、ディーネは直感で戦うタイプで逆にアナスタシアは理詰めで戦うタイプだと言う事です。これはそのまま、成長の仕方にも現れます。ディーネは訓練で積み重ねた経験が、実戦や模擬戦で一気に開花するタイプです。アナスタシアは訓練で手に入れた経験を、一つ一つ積み重ね堅実に強くなるタイプです。私は2人の中間と言ったところです。

 剣と戦い方はこの様になっていますが、面白いのはここからで、魔法の勉強に関してはある意味反対になるのです。ディーネはコツコツ勉強し、アナスタシアは要点だけを的確に把握し覚えます。如何してこうなったか、不思議で仕方がありません。

 剣の次は魔法の訓練ですが、母上の教えが「習うより慣れよ」なので、ひたすら魔法を使い続ける事になります。魔法を使いすぎて倒れると、母上のキツイお仕置きが待っています。なので精神力の残量は、常に意識するようにしています。

 訓練が終わると、大概そのまま休むか魔法の座学をしています。最近では、鍛冶場に行って鍛冶を習うかジャック・ピーター・ポーラの3人に魔法の座学を教えていたりします。

 ジャックは黙々と黙ってやるタイプで、ピーターは真面目な努力家タイプでした。ポーラは魔法の勉強自体嫌がって、逃げ出そうとする始末です。今の所どうやって、ポーラに座学を覚えさせるかがネックになっています。まあ、様子からして魔法に興味が無い訳では無い様なので、根気強くやればなんとかなると思います。

 ふと気付くと、何気に充実した毎日を送っていたりします。しかしこの状況に、不安を覚えてしまう私は貧乏性なのでしょうか?



 いつも通り訓練を終え休んでいると、父上がやって来ました。話を聞くと古い資料を、まとめて保管している倉庫が見つかったそうです。灯台下暗しとは良く言ったもので、倉庫はドリュアス家の館に一番近い町にありました。

 実際に父上のグリフォンに乗って、現場を見に行ってみました。

 待っていたのは、初老の男性でした。彼は倉庫の主で、彼の先代が代官の命令で保管していたそうです。命令書には代官印が押してあった為、勝手に処分できず放置してあったそうです。

 早速、倉庫の中を見せてもらいました。

 そこに広がっていたのは、とても既視感がある光景でした。そう目の前には、何一つ法則が無くただ積んであるだけの資料の山がありました。王宮資料庫で見た光景を、嫌でも思い出させます。しかも総量で言えば、王宮資料庫の魔の森に関する資料より倍くらい多いです。その殆どが、私達の目的と関係無い物ばかりです。ためしに一束手を取ってみると、タイトルには「5987年度 ドリュアス領収支報告書」と書かれていました。

「……父上」

「ギルバート。……如何しよう?」

「如何しよう? って、やるし
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