第70話
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エリート校。
さて、どうなるかしらね?)
エリート校は公式試合で慣れたのか適度な緊張を運動力に変換できるようだ。
しかも、スポーツ重視ときた。
こりゃまともにやったら大変そうねー、と美琴は首を振って、対する麻生達の方へ目を向けた。
そこで美琴は目を疑った。
麻生のクラス達は横一列に並んでいる。
彼らから感じられる雰囲気はどこぞの戦国時代辺りの合戦の一歩手前といった感じだ。
その猛者達より一人だけ前に出ている男がいた。
その男は麻生恭介なのだが、美琴は自分の眼を擦り、もう一度麻生の様子を確かめる。
(なんで、あいつはあんなにやる気になってるのよ!?)
いつもの面倒くさそうな雰囲気や表情が一切ない。
あの一方通行と戦った時と似たような顔だ。
(あそこまで真剣になって・・・一体アンタは私に勝ってどんな罰ゲームを要求する気なのよーっ!?)
同時刻。
第七区の病院の待合室。
待合室にはテレビが設置されていて、その前のソファーには一人の少女と少年が座っていた。
「これが大覇星祭か、ミサカも行ってみたいな、ってミサカはミサカは上目づかいであなたに頼んでみる。」
その少女の名前は打ち止め(ラストオーダー)という名前だ。
打ち止め(ラストオーダー)の言葉を聞いた少年はだるそうな顔をする。
「あァ?黙ってテレビでも見てろ。」
その少年の名前は一方通行という名称で呼ばれている。
今頃、彼は自分の病室で寝ている筈なのだが打ち止め(ラストオーダー)が暇だ暇だ、とうるさいので待合室でテレビを見る事になった。
しかし、テレビを見て外が祭りである事に気づいた打ち止め(ラストオーダー)はさらにテンションを上げて一方通行に言う。
「あの屋台のりんご飴とか食べてみたい、ってミサカはミサカはよだれを垂らしながら言ってみる!!」
「よだれを垂らすんじャねェ!!
行きたきャ一人で行けばいいだろうがァ。」
「一人で行っても面白くないしミサカはあなたと一緒に行きたいの、ってミサカはミサカはあなたの腕を引っ張りながら言ってみる。」
「あァ、うぜェ。」
こんな事なら無視して寝ておけば良かった、と一方通行は後悔し始める。
すると、大覇星祭の祭り風景を映していたテレビの画面がどこぞ学校の校庭の風景に映り変わる。
アナウンサーが言うにはもうすぐ、高等部第一種目の棒倒しが始まる、と言っている。
対戦する高校の名前を読み上げるアナウンサーの声を聞いた打ち止め(ラストオーダー)の動きが止まり、再びテレビに視線を送る。
「確かこの高校は恭介の通っている高校じゃなかった?、ってミサカはミサカは前に愛穂から聞いた
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