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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
GGO編ーファントム・バレット編ー
53.死の銃弾
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地面を蹴っ飛ばし、一気に《死銃》へと近づく。暗剣が《死銃》をとらえた......と思ったが、手に持っていたハンドガンで暗剣の刃を防ぐ。

「テメェの目的は何だ!何が目的でプレイヤーを殺してやがる!答えろ!!」

黒マントは口を開かない。

次の瞬間、奴が持っていたハンドガンを暗剣を押しのけてこちらに銃口を向ける。

「チッ.....!!」

後ろへと飛び退き、暗剣を槍へ変化させ、両手に持ち替えて高速で回す。

槍防御技《オーディフェンド》
弾道予測線が現れた次の瞬間に数発の銃弾が飛んでくる。それを全て叩き落とし、槍から片手剣へと変更し、再び《死銃》と距離を詰める。

「うりゃぁぁ!!」

上から暗剣を振り下ろす。
《死銃》が俺の暗剣を後ろに飛び退き避ける。

「ちょこまかと動きやがって」

「お前では、俺は、止められない」

こもった機会音が俺の耳に届く。

「何だと?」

「お前は、何もできず、ただ俺の銃弾が、死へと誘う光景を、指を咥えて、見ているんだな.......」

機会音が止んだ途端に目の前に強烈な閃光と爆発音が響き渡る。

「くっ!......スタングレネードか」

かすむ視界の中で人影が向こうに去って行くのが見えたが、視界が消え、耳も聞こえなっていった。
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