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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第18箱 「From hope to despair 〜希望から絶望へ」
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いた…







めだかちゃんは………

めだかはその時…

違和感を、妙な胸騒ぎを感じたのだ。

この…環境…今の充実した毎日………

それが足元から…崩れてゆくような……

不穏な闇を感じていた。



「気のせい…だよな……」



そうつぶやく…車に乗りこんだ…

まるで、起きながらにして悪夢を見たような怖い感覚。

自分が怖いと思った事など一度も無い。

だけど、この時が奪われる事ほど怖いものは無かった。

だから、直ぐに考えるのを止めていた。

……その嫌な予感を否定するように。


















めだかちゃんが去った後。

「どうしたんだろう…?めだかちゃん…」

劉一は考えてもわからないようだ。

…めだかちゃんの考えがわかるってわけじゃないからだ。

そんな特殊能力は彼には無い。



「じゃあ、帰ろう!善吉君や…お母さんが心配するからね。」



今日は、善吉クンはは先に帰ったのだ。

お母さんは、仕事で、迎にこれそうにないから。

所謂…めだかちゃんとの勝負は…毎度のことで。

終わる時間も大体決まってきている。

その時間は…用事があるからって…

とりあえず、善吉だけ連れて帰ってくれた。

僕は…まあ、2歳児だけど…何度も、1人で家まで帰っているし。

そして 幼稚園を後にした。











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家まで後数十分の距離。

その途中……だ…

不意に不吉な気配に襲われていた…

後ろ…ぴったりと、つけてきている…

「………。」


普通はこんな年齢の子どもが夜道を歩くなんて不自然極まりないからそれで、後を付けているとかそんな感じは全くしない、

唯……悪意しか感じられなかった。

「……だれ? 僕をつけているの?」

そう振り返ると…

黒服で包まれた男が立っていた。

2人だろうか…?





「ほう…よくぞ気がついたね。流石だ。」




薄気味悪い笑顔を向けながらそう言う。

「そんなに分かりやすく後をつけられたらわかるよ…で?僕に何か用ですか?」

劉一は…油断せず、その男たちの方を見てそういう。

「普通は…普通(ノーマル)ならばわからない絶対はずだ…絶対にな、そもそも、君は2歳児だろう…君は素晴らしい異常者(アブノーマル)のようだ。」

再び男は笑う。

「……
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