暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第16話 理解不能です
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隠しイベントのBOSSとの戦い。

 巧妙に配置され、普通にプレイしていればたどり着かないであろうクエストとそのBOSS。
 クエストの情報が、解禁されるのはまだ先の事であるが、フラグを立てなければ発生しない、等と言う事はないから、挑戦することが出来た。本来であれば、推奨レベルは第1層のレベルではない。初見殺し、と言ってもいいクエストなのだ。

 相手のステータスは一線を遥かに凌駕してはいたが、その攻撃パターンが殆ど変わらない、短調的な攻撃をし続けるBOSSだった。
 
 解析する事が出来る《眼》を持っているリュウキにしてみれば、全てが予め決められた部位に攻撃してくるから、テレフォンパンチの様なものだ。相手のHPも多く、こちらの攻撃力も見合ってない為、与えるダメージが非常に少ない、だからこそ、時間は掛かってしまうだろうが、討伐にそこまで問題じゃなかった。

 が、恐らく一般プレイヤーなら、そうは簡単にはいかないだろう。一撃の攻撃力が高すぎるから、一度でもミスをしてしまえば、終わり()だから。何時間でも集中する事が出来る精神力がいるから。

 かなり魅力的な報酬を貰えるが、β時代にこの情報を配布してなくて良かったとリュウキは思っていた。

「……ある程度は覚悟しておいた方が良い……か。後は、ディアベルの指揮にも期待をしよう。……オレには出来ない事だ」

 リュウキは呟くのを最後にし、再び視線を本に移した。第1層BOSSの情報が間違いない事の再確認をしているのだ。


 そして、更に数10秒後。


“コン……コンコン……コン……コンコン。”

 この部屋の扉のノック音がしたのだ。

「……ん? 誰、だ……………?」

 リュウキは、扉の方へと視線をやった。扉を見て、リュウキは嫌な予感を感じていた。……と言うか、間違いない。あの時キリトだ、間違いない。と思った時の様に。……この相手が誰なのかも判ったし間違いない。

 部屋の扉を叩いたノック音。あの変則的なリズムを奏でるのは1人しか知らないし、こうやって接触をしてくるプレイヤーも1人しか知らない。

「…………」

 それは、この世界で最も会いたくないプレイヤーの1人、ブラックリストに登録した第1号である。

「………いったい何しに来たんだ? アルゴ」

 今自分の顔が引きつっているのが本当によく判る。嫌悪をしてい。不快感が全く拭えていないのがよく判る。それは ノックをした人物も重々解っていたんだろう。ドア一枚隔てているのに、声色だけで判断する事が出来たんだろう。

 リュウキの言うとおり、この場所に訪れたのは《鼠のアルゴ》だった。

『マ、マァ! そう言わないでくれヨ! オレっち、リューに会いたかったんダ。とーーってモ、会いた
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